本学の特長糠漬けの味は地域や家庭によって異なり、漬ける野菜や糠床の材料の違いによって多種多様な味が生み出されています。糠漬けの味わいには糠床に含まれる乳酸菌や酵母などの微生物が深く関与していて、その熟成期間に微生物の割合が変化することで独特な風味が生み出されます。そこで、糠床の材料によって糠床内の微生物はどのように変化し、味にどのような影響をもたらすのかについて明らかにするため、米糠、ハトムギ糠、麦糠及びいくつかの添加材料を組み合わせて糠床を作成し、種々化学分析、微生物分析及び官能試験による味の評価を行いました。リンゴ果実に含まれる成分は果実の成長とともに変化し、成分の量やバランスにより味に違いが生じます。酸味が強い品種や加熱することで香りが際立つ品種は加工用として利用されています。収穫時期の異なる果実を用いることで時間経過と果実成分の変化を調査し、また品種間でどのような差が生じているのか、加工適性、品種の特性・指標をまとめました。特に、「秋田5号」という品種は、その存在感のある味・特徴からも、他県にはない新しい特産品として秋田を代表する品種になることが示唆されました。応用生物科学科3年 八嶋 莉緒奈(北海道/北海道科学大学高校)3年 北村 和己(香川県/高松第一高校)2年 浅野 実鈴(徳島県/城東高校)アグリビジネス学科2年 村澤 美結(徳島県/城東高校)生物資源科学部 生物生産科学科 2年 伊東 幸親(長野県/伊那弥生ケ丘高校)2年 日野 佑香(秋田県/湯沢高校)3年 荒屋 未友来(青森県/八戸北高校)3年 瀬田 隼輔(長野県/諏訪二葉高校)2年 佐々木 梓(岩手県/大船渡高校)2年 山本 法矢(静岡県/榛原高校)秋田県八郎湖では毎年アオコが発生して大きな問題となっています。アオコとは湖沼の水面が緑色になる現象で強力な毒素であるミクロシスチンを産生する種が存在するので、アオコ問題解決は極めて重要です。アオコは本来、真夏の水温を好み7・8月に発生しますが、八郎湖では9月末から11月にかけてもアオコが確認されています。そこでなぜ秋季にアオコが発生するのか、秋季のアオコの原因となっている藻類は何か、その藻類の増殖温度特性について調査しました。秋田県が育成したニホンナシの「秋泉」は、秋田県潟上市や男鹿市で栽培されている品種で果汁が多く甘みが強いという特徴を持ち消費者からの人気が高い品種です。しかし、枝の一部が紫色に変色してしまう紫変色枝枯れ症の発生がしやすいことが問題となっております。11月頃の低温が原因であると考えられていますが、発症条件やそのメカニズムが不明なため有効な防除策がとれずにいます。私たちは、ICE1という遺伝子に注目しこの低温馴化の程度を客観的に評価できるか調査しました。生物資源科学部 生物環境科学科 2年 小浜 陽太(秋田県/五城目高校)2年 一戸 龍彌(秋田県/花輪高校)2年 齊藤 真哉(秋田県/秋田中央高校)生物資源科学部 アグリビジネス学科 3年 白鳥 竣也(秋田県/秋田中央高校)3年 佐藤 結衣(群馬県/勢多農林高校)3年 保坂 美海(秋田県/聖霊女子短期大学付属高校)27チーム名チーム名チーム名チーム名おいしい糠漬けと微生物の関係リンゴの加工適性を評価するための時間経過による果実成分の変化と品種間差八郎湖で秋に発生するアオコを調べる二ホンナシ'秋泉'の紫変色枝枯れ症の発症と耐凍性遺伝子ICE1における発現量との関係糠に魅せられた人たちリンゴ調べ隊EfHチームナシ生物資源科学部学生自主研究レポート
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