秋田県立大学広報誌 イスナ VOL.31
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大垣東高等学校4大学生活で学んだ環境保全機能の修復・管理技術を活かして、地域社会に貢献したいと考え、志望しました。技術と技能で自然と人間が共生する持続可能な社会を目指します。講義で農業を学んだり自然豊かな秋田で過ごしたりする中で、日本の農業と食を守りたい、農家さんの役に立ちたいという思いが強くなり、経営理念に1番共感したので就職を決めました。就 職内定先就 職内定先06通学です。私は、実家がある能代市から、片道1時間半の道のりを車と電車と徒歩を用いて毎日通学していました。天候によって電車の運行が左右される日も多々ありましたが、家族や友人の協力のおかげで、4年間通い切ることができました。大学近辺に住んでる友人を羨むことも多々ありましたが、今となっては、電車通学をやり切った達成感に満ち溢れています。まっ平らに広がる田んぼの中で農業のアルバイトをしたことです。天気に翻弄されたり多種多様な生物の活動を見たりする中で、“人間は自然の中で生かされている”ということの真意を悟りました。この経験から人間の私はどのように生きるかを考えるようになり、考え方や行動、即ち人生が大きく変わりました。大きな圃場(AIC)があり、実習が充実していることです。農業機械の操作や牛の飼養管理など実践的な活動を通して、座学で習得した知識を深めたり作業の難しさや面白さを体感したりすることができます。私は畜産志望で身近に牛がいることが憧れだったので、大好きな場所でした。将来の夢は日本の農業や農村を守ること、その過程でたくさんの人を幸せにすることです。人の意識を変え、因習を打破することが私の目標の基底にあり、農育の場を広めたり、ボトムアップ型の地域づくりを実現するための体制を整えたりしたいと思っています。私が秋田での生活に救われたように、農業や農村には可能性があると信じているので、私の生涯を賭けて実現します。宮堂 未彩さん Miiro Miyado岐阜県/株式会社自然科学調査事務所全国農業協同組合連合会(総合職 全国コース)生物環境科学科松橋 文夢呂さんAmuro Matsuhashi秋田県/能代高等学校Q1 卒業論文は、どのようなテーマに取り組みましたか?「ボトムアップ型の地域づくりを考えるー畜産を生かした事例を通してー」というテーマで研究に取り組みました。日本は現在、政府が考えた画一的な政策を多様な農村に適用する“トップダウン型”が主流ですが、人口減少による農村衰退が発生している今、住民が自治体に意見を伝え、双方で地域をよくしていく“ボトムアップ型”が求められています。畜産と地域開発を行う会社でのヒアリング調査を通して、ボトムアップ型の連携ができる仕組みを解明し、日本の農村で広く受け入れられる方法を考えました。Q2 大学生活で一番印象に残っていることは?Q3 県立大の良いところは?Q4 卒業後の目標・将来の夢をお聞かせください。アグリビジネス学科Q1 卒業論文は、どのようなテーマに取り組みましたか?「バイオマス資源の食用昆虫飼料への利用可能性の検討」のテーマで研究に取り組みました。最近話題となっている食用昆虫の研究です。食用昆虫として生産法が確立されつつあるのがコオロギであり、バイオマス資源として有用であるのがヤナギです。そのため、ヤナギの葉によりコオロギを飼育し生育性ならびにタンパク質への影響評価を行いました。Q2 大学生活で一番印象に残っていることは?Q3 県立大の良いところは?とにかく学生と先生との距離が近いところだと思います。特に研究室に配属されてから強く実感させられました。分からないことがあったら親身になってご指導してくださるため、研究に熱心に取り組める環境が整っていると感じています。そのため、不安を抱えることなく研究を遂行することが出来ます!Q4 卒業後の目標・将来の夢をお聞かせください。まずは初めての一人暮らしに慣れながら、仕事では多くのことを経験し吸収していきたいと考えています。資格取得にも力を入れながら、自然と人間が共生する持続可能な社会を目指し、地域社会に貢献していきます!3

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