秋田県立大学 大学案内 2026
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昆虫研究室がない!?植物のお医者さんとして農業と農家を支えているコレクター先生!畑の玉ねぎが大変なんです!しかし、菌やウイルスの研究は少年の好奇心をくすぐった収集家の血がさわぐ!研究って楽しい〜!かつての昆虫少年は…虫マニアの少年は好きな虫が生息する新潟で農学を学ぶことにした農学部なら昆虫の研究が防除とか防除とか生態系保全とか…生態系保全とか…ところが進学した大学には昆虫の研究室がなかった…。M E S S A G E 私たちの研究室では、植物の病気の原因となる病原菌を特定し、防除するための方法を研究しています。「植物のお医者さん」として、植物を病気という見えない敵から守っているのです。 植物も、人間と同じように病気にかかります。植物の葉っぱが黒くなったり、変色しているのを見かけたことがありませんか?あれが「病気」です。病気は気づかないうちに周囲に広まっていることもあります。症状が現れたときには畑一面の植物が全滅…ということも珍しくありません。 病気の原因となる菌は一種類ではなく多種多様で、それぞれ対処法も異なります。そこで私たちは、何の菌がいつどこから発生し、どのように悪さをするのかを究明し、さらにそれぞれの原因に最適でかつ安全な防除法を模索しているのです。 私たちが戦うのは国内の病原菌だけではありません。当研究室は、海外からの新たな病原菌を防ぐ「植物版バイオハザード」のような役割も担い、東京大学と並び農林水産大臣から「登録検査機関」の登録を受け、輸出入する種や苗などを検査しています。 植物の病気が蔓延すれば、今のように当たり前に新鮮な農作物を入手できなくなります。間違った防除法を繰り返せば、人体への影響や環境汚染も深刻になるでしょう。 だからこそ、私たちの取り組みは、農業を基盤から支え、ひいては日本の食卓の安心・安全を守ることにつながるものなのです。病気の発生予測や環境負荷の少ない防除技術、国際的な連携による植物防疫体制を構築し、農家と消費者の双方にとってより良い未来をサポートします。 植物が好きで実験に興味があり、困難にも粘り強く挑戦できる元気いっぱいの皆さん、遊びも勉強も全力で楽しんできたキミなら、きっと私たちの研究室で活躍できます!未来の食を支える研究に、一緒に挑戦しませんか?病原菌や海外からの侵略者…見えない敵と闘う!植物病理学で未来を拓く「植物のお医者さん」藤 晋一 教授藤 晋一 教授好奇心を持ち続けることで、新しい発見や未来が待っている。昆虫少年、植物のお医者さんになるできるはずだ!

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