studentAkita Prefectural University 202613鹿児島県/鹿屋高校出身 秋田県では、毎年未利用の籾殻が水稲作で大量に発生しています。この籾殻をボイラーで燃焼させて、その熱を村内へ供給する事業が大潟村で始まりました。しかし、籾殻は木材と違いケイ素分を多く含むため、高温で燃焼させると非晶質から結晶質に変化し、炉内でつららのように固化し、ボイラーの故障に繋がります。研究室では、これまでに結晶性のシリカを生成しない燃焼条件を明らかにしており、大潟村に導入したボイラーはその結晶化抑止システムを組み込んだものとなっています。今、私はこの実機でシリカが結晶化せず、かつ、熱が得られる最適な燃焼条件を確立する研究を進めています。 卒論研究では、ボイラーの導入に先立ち、燃焼後に出てくる燻炭を育苗培土として有効利用する方法を検討しました。農家さんに実際に燻炭培土を使ってもらったのですが、「これからも使いたい」と前向きな言葉をもらえたことが嬉しかったです。自分の研究の成果を使ってもらえる実感があり、充実した研究活動を過ごしています。 就職先も農業資材メーカーなので、今後も日本の農業の発展に貢献できるよう頑張っていきたいです。生物資源科学研究科生物資源科学専攻 1年今熊 木乃美 さんIMAGUMA Konomi未利用の籾殻を燃料としたバイオマスボイラーによる地域熱供給未利用で廃棄されている籾殻をバイオマス燃料として利用して、農業に新しい付加価値を生み出す学生の挑戦Ac tio n!02
元のページ ../index.html#15