秋田大学 令和3年度高校生のための研究者・研究内容紹介
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所属(学科・コース・講座等)教員名(職名  氏名)研究テーマ研究内容物質科学科 応用化学コース教 授 後藤 猛助 教 横田 早希天然ゴム生合成関連タンパク質の機能解析天然ゴムはさまざまな植物から生産されるバイオポリマーであり、特に熱帯地域で栽培されるパラゴムノキ由来のゴムは優れた物性を示します。私たちはパラゴムノキやイチジクにおいて天然ゴム生合成に関与するタンパク質を微生物に作らせ、天然ゴムの生合成や物性における役割を研究しています。物質科学科 応用化学コース准教授 大川 浩一講 師 加藤 貴宏エネルギー資源のクリーン化技術の開発地球環境の保全ならびに有限な資源の高効率利用の観点から、化石エネルギー資源のクリーン化技術の開発が望まれています。石炭やオイルサンドなどの重質炭化水素に含まれる硫黄化合物を酸化反応やイオン液体による抽出などの技術を駆使して選択的に取り除いたサルファーフリークリーン燃料の製造プロセス開発を行っています。物質科学科 応用化学コース准教授 大川 浩一講 師 加藤 貴宏超音波照射下で生成する化学反応場を利用した機能性材料の合成溶液中に強力な超音波を照射することで、酸化もしくは還元反応を進行させることができます。超音波照射条件を制御することで、目的とする反応を選択的に利用します。この反応を用いて、酸化剤・還元剤の添加を行うことなく、常温・常圧で高性能なリチウム電池用正極活物質、環境浄化材料など機能性材料を合成する研究をしています。物質科学科 応用化学コース准教授 大川 浩一講 師 加藤 貴宏省エネ型エレクトロセラミックス製造プロセスの開発焼結反応が短時間で完結するナノ微粒子の合成を行っています。また固体界面反応や有機バインダー分解速度を制御することにより、コンデンサーや蛍光体、リチウムイオン電池などを少ないエネルギーで製造し得るプロセスの開発を行っています。物質科学科 応用化学コース准教授 大川 浩一講 師 加藤 貴宏レアメタルならびに貴金属の分離回収プロセス開発E wasteと呼ばれる廃電子基板には多くのレアメタルや貴金属が使用されています。例えばその中の金の含有量は鉱石よりも一桁以上高い値となっています。これらを塩化揮発反応や炭素による還元反応を利用して、短時間で選択的に分別回収するプロセスの開発と反応装置設計を行ってます。物質科学科 応用化学コース准教授 高橋 博海洋除染技術の開発膜分離装置内で各種化学反応を行う新しい技術を考案し、海洋除染作業で発生する処理液からの廃棄物の分離と使用した薬剤の再生を目指したシステム開発を行っています。物質科学科 応用化学コース助 教 山下 剛司四級塩の溶解状態とヒドロゲルの膨潤挙動水にも油にも親和性を持つ四級塩の水溶液中での溶け方や温度などの外部刺激の変化による相状態を観察し、四級塩の構造と相分離との関係性を明らかにします。また、四級塩と類似の構造を持つ液体を保持したしたまま形状を維持するヒドロゲルを合成し、水中での添加物の濃度変化や外部刺激の変化に対する膨潤・収縮挙動を詳細に観察し、四級塩の溶解状態との関係性を明らかにします。物質科学科 材料理工学コース教 授 齋藤 嘉一ヘテロ構造制御による次世代型マグネシウム製構造材料の開発マグネシウム(Mg)は実用金属中最も軽量で、自動車をはじめ鉄道・航空輸送機、携帯用機器の筐体の軽量化に有用であり、低炭素社会や環境保護の推進に適う材料として注目されています。しかし、さらなる社会的普及と用途拡大を進めるうえで、強度と延性能について一層の改善が必要です。本研究は、Mgに対して第2、第3元素の合金添加と適当な熱処理をもって組織・構造の絶妙な制御を図り、従来材を圧倒する高性能化を追究しています。-48-

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