秋田大学 大学院理工学研究科 2022
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先進ヘルスケア工学院「先進ヘルスケア工学院」は、秋田大学の医学系研究科と理工学研究科が共同して設置した、医学と工学の分野融合を図った新しい大学院です。令和3年度より開設することが認められた「研究科等連係課程実施基本組織」として、両研究科の強みを活かした教育・研究を行い、超高齢化社会を支える人材を育成します。医学系と工学系教員が連携し、医学・保健学、工学に根差した内容で、大学院修了後のキャリアパスを念頭においた特色ある授業科目を配置しています。修士(工学)・先進ヘルスケア工学課題研究・機器ディベート・フィールドワーク医学系専門科目・ヘルスケア工学概論・人体の構造と機能・老年病学・医学実習・保健学実習授業科目の一例・地域産業アントレプレナー論・ベンチャー起業論・情報技術とイノベーションMOT(Management of Technology)科目工学系専門科目・高齢者センシング工学・生体信号処理工学・ヘルスケアデータ解析学・ヘルスケアVR学・運動支援ロボティクス令和3年4月開設 秋田大学大学院先進ヘルスケア工学院は、研究科等連係課程実施基本組織として、秋田大学大学院医学系研究科及び理工学研究科との緊密な連携及び協力の下、実施する修士課程です。先進ヘルスケア工学院では、特に情報工学、電気電子工学、機械工学を基盤として医学および保健学分野に応用する学際分野の教育と研究を担います。超高齢社会を迎えた我が国において、高齢者の日常生活のサポートや認知症対策、健康維持・向上など、健康長寿社会を実現するための科学的アプローチが必要とされており、医療のみならずヘルスケア分野まで範囲を広げた教育研究を遂行することは、新たな産業を担う人材を育成・輩出するために必要不可欠です。先進ヘルスケア工学院では、医学・保健学における基礎的な知識を修得し、超高齢社会における日常生活のヘルスケアから、医療の診断・治療・予後までの現場で起こる諸問題を、工学的側面から解決できる人材の育成を目指しています。先進ヘルスケア工学院は、「検査・診断支援領域」および「運動・治療支援領域」の2つの研究領域に分かれています。「検査・診断支援領域」では、脳波計測、タブレット・VR、画像処理技術などを活用して、日常生活行動におけるフレイルやMCIなどの認知機能を評価するデバイスなど、最新の検査・診断支援機器に関する工学を体系的に学びます。「運動・治療支援領域」では、運動機能の維持・回復のための支援機器、低侵襲・高機能な手術機器、予後を管理するデバイスなど、最新の運動・治療支援機器に関する工学を体系的に学びます。先進ヘルスケア工学院の概要特色ある授業科目授与する学位開 設9

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