秋田大学 理工学部 2022
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Faculty of Engineering Science Akita University14(秋田県出身)世界の未知を切り拓く 3年後期に研究室へ配属されて以降、環境浄化への利用に向けてシアン分解酵素の構造と機能の研究に取り組み、学会など外部の場にも積極的に参加して成果を発表しています。日々発表される多くの論文を読み自分の研究へと還元していく中で、私が行っている研究もまた、将来誰かの研究の材料になり得るのだということを実感しました。携わった当初は、これまでの学習と違って解答が存在しないことに戸惑いましたが、まだ誰も知らないことを解き明かすという点や、今日に至るまで連綿と続き世界の解像度を上げてきた人類の科学活動の歩みのごく小さな一部になれることに、今は大きな価値と楽しみを感じています。生命科学専攻 生命科学コース 博士前期課程2年生命科学専攻 生命科学コース 博士前期課程1年先輩からのメッセージ卒業生からのメッセージ加賀谷 夏海さん(青森県出身)化学から生命現象を解明する為に 自分は有機化学系の研究室でアミノ酸を用いて人工ペプチドを合成し、その構造と機能を解明する研究をしています。生命科学なのに生物じゃなくて化学のことをやっているの?と思うかもしれませんが入学当初の私も同じことを思っていました。しかし、このコースで勉強を重ねるうちに、高校で不思議に思っていた内容などが、化学や物理の知識によって解消されていくことに驚きつつも、これが生命科学かと面白く思いました。私の研究対象である人工ペプチドも生体内の反応の解明や薬品開発への応用も可能なものであり、化学の分野から生物分野にアプローチしているとも言えます。より生物の知識を深めたい方はもちろん、化学、物理という視点から生物を視ることに興味がある方にもこのコースはおすすめだと私は思います。先輩からのメッセージ松倉 裕貴さん(岩手県出身)挑戦を支えてくれる場所 入学から大学院修了までの6年間を振り返ると、1つ1つの経験がいまに繋がっていると感じます。在学中は熱心な教授陣によるサポートのもと、研究室への早期配属、留学、医学部との共同研究など、数々の貴重な経験をしました。こうした経験を通し、私は元々興味のあった医学に更なる魅力を感じるようになり、医療機器メーカーに入社しました。現在は、新規開発中の製品について、その機能性・有効性に関する検討や、実験系の確立を行う部署に所属しています。◎平成29年度博士前期課程修了◎テルモ株式会社勤務佐藤 晶子さんMessage 業務内容は、動物のオペや、病理、細胞実験などであり、まさに本学科での学びが活きてくる仕事です。自分の関わった製品がいつか命の現場に届くと考えると、強い責任感とやりがいを感じます。入学時は漠然としたスタートを切った私でしたが、大学で多くの人と出会い、様々な経験ができたからこそ、いまの自分があると思います。皆さんも生命科学の魅力を感じながら、ぜひ新しい世界に飛び込んでみてください!

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