秋田大学大学院 理工学研究科 2023
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物質科学専攻応用化学コースギーの有効利用、生物機能の高度利用など、環境に調和した素材づくりと先端技術の開発研究に機動力を発揮できる人材を養成します。17の合成と析出挙動の検討●Ag-Mn系デラフォサイト型固溶体の合成と熱的特性●ポリ(乳酸-coグリコリド)−ポリ(1,5−ジオキセパンジオン)共重合体の合成と血液適合性評価●次世代電子材料に向けた低誘電率・低誘電正接を有する芳香族高分子の合成●Pt/TiO2-SBA-15触媒の調製とエチレンの光酸化分解特性再生可能エネルギーは、二酸化炭素排出量がなく魅力的である一方、供給が間欠である欠点があります。そのため、リチウムイオン二次電池には、余剰電力の貯蓄や電力供給の安定化に向けた定置型の大型蓄電池としての役割が期待されています。その正極材料は、安価で、安全かつ高容量であることが求められます。それらの課題解決に向け、私の研究では、マグヘマイトという酸化鉄をナノ粒子として合成しています。この材料は、ナノサイズ化により優れた特性を示しますが、従来の合成法では複雑なプロセスが必要でした。私の研究の手法では、非常に簡易に合成が可能で、スケールアップも容易なことから、工業的にも魅力的だといえます。性能が良い電池材料を合成するうえで、どのような条件が、なぜ良かったのかを考察し、改善していくというプロセスに、大きなやりがいを感じます。●分子インプリント法による乳酸キラル分子認識ペプチドシリカ担体の調製●温度応答性高分子によるpH変動を利用した新規示温シート材料の開発と特性評価●石炭からのフミン酸の抽出挙動とその性状に及ぼす炭種ならびに反応条件の影響●結晶性の異なるリン酸鉄を出発原料としたマグヘマイトナノ粒子の合成コース概要 化学に関連した知識を基盤とし、原子・分子レベルからの物質設計と合成を独創的なものづくりに結びつけるために必要な教育課程を置きます。新機能物質の開発や循環再生における化学エネル池田 瞬さん IKEDA Shun勤務先 : 三井金属工業株式会社令和3年3月 博士前期課程修了エネルギー化学工学研究室大学院生・修了生の研究紹介主な修士論文テーマ(令和3年3月修了生)●チャネル内に Cu、Ni両イオンを含むアパタイト型リン酸塩クリーンエネルギーの有効利用に貢献する大型リチウムイオン二次電池用鉄系正極材料の合成

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