秋田大学大学院 理工学研究科 2023
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物質科学専攻材料理工学コースルからマクロスケールに及ぶ組織・構造解析ならびにシミュレーションに基づいて究明し、人間社会と調和した次世代機能材料の生産・製造技術の創出に貢献できる人材を養成します。19よび繰返し変形特性の評価●走査透過型電子顕微鏡によるAu-Ge-Yb近似結晶の局所構造解析●チタン酸バリウム圧粉体の焼結と純アルミニウムとの鋳造接合の同時プロセス●高真空および超高真空スパッタ装置によるFeCoVN薄膜の成膜と微細加工御●高感度な磁気・静電気力顕微鏡探針の作製と高機能材料薄膜のドメイン構造観察●Mo窒化物の作製とHClO4水溶液中における酸素還元特性の評価●チタン銅合金に対するマグネシウム添加による組織・特性制●格子ボルツマン法による数値流体計算法を用いた3次元マクロ偏析シミュレーションモデルの開発コース概要 材料科学および材料工学を基礎として、金属、半導体、セラミックスを中心とした新材料・新機能の創出を実践するために必要な教育課程を置きます。これを通じて材料物性の発現機構をナノスケー黒沢憲吾さんKUROSAWA Kengo勤務先:秋田県産業技術センター令和3年3月 博士後期課程修了(社会人学生)大口・福地研究室微細はんだ接合部の強度信頼性評価の高精度化に向けて電子機器に含まれるはんだ接合部は熱疲労破壊に至ることがあるため、計算機シミュレーションによって、その強度信頼性を評価しています。自動車などの輸送機をはじめ、機械・構造物など多くのものが電子制御されている今日では、電子機器の故障は重大な事故につながる恐れがあります。より高精度に評価するためには、はんだ接合部を構成する材料の詳細な変形・力学特性を把握しておく必要があります。そこで私は、はんだ接合部に含まれる金属間化合物の変形特性を評価するための材料試験法に関する研究を行っています。具体的には専用の試験システムを構築し、試験データの解析方法を検討しています。また、私は社会人として働きながら、研究活動を行っています。社会人になって、自立した研究員になるためには学位を取得する必要があると強く思うようになり、入学を決意しました。仕事との両立は大変ですが、その分、得られるものは大きいと感じています。大学院生・修了生の研究紹介主な修士論文テーマ(令和3年3月修了生)●Mg-RE-Ag系固溶体合金の時効析出挙動と機械的性質●複合材料化した銅線試験片によるCu3Snの高温引張特性お

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