秋田大学大学院 理工学研究科 2023
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数理・電気電子情報学専攻人間情報工学コース1. コンピュータサイエンスと情報技術(IT)を学ぶ。2. ヒト・社会・文化・自然のモデリングと分析手法を学ぶ。3. ヒトを中心としたIT環境の良いデザインとは何かを探求する。4. 研究開発における高い創造性の修得を目指す。25いた歩行中の眼球運動検出手法に関する検討●リサイクル電子基板における画像処理技術を用いた類似度判定法および不要領域除去処理法に関する検討●着席時の骨格座標データを用いた喜びの情動判別に関する基礎検討●継時加法混色を用いたCAPTCHA画像における使用色の検討●発声に付与した残響音によるロケーション認識旅行者のスマートフォンから一定時間おきにGPSを使って位置データを集めると、どのルートを通ってどのような観光や体験をしたのかを推測できます。私たちはこの軌跡情報(GPS移動データの集合)を大量に集めたビッグデータを用いて、旅行者にとって魅力的な場所とルートをデータ分析から明らかにし、地域観光へ貢献することを目的としています。ところがGPSデータは、屋内では15m以上も誤った記録をしてしまったり、まっすぐ歩いていてもジグザグした軌跡が描かれてしまったりするといった不安定な性質があります。そこで、私の研究では、スマートフォンに標準搭載されている加速センサーを用いてヒトの振る舞いを特徴づけ、軌跡情報の中から重要部分を抽出し、正しくきれいでコンパクトな軌跡情報に改善する手法の研究開発を行っています。●ハイパーサーミアのための磁場印加検知ユニットの開発●自動運転技術のための車道横断シミュレータの開発および歩行者行動の解析●軽度認知症害評価のための渦巻き描画課題における二重課題が及ぼす認知負荷に着目した巧緻動作の解析●高精度ポジショニングを用いたインドアARナビゲーションのデザイン原理の体系化●見守りシーンに追従する通知機構を有するIoT見守りシステムの提案コース概要 人間情報工学コースでは、ヒトを中心とした情報処理システムの開発を通して、地域社会の課題を解決し新たな価値を創造するための教育研究を行います。以下のカリキュラムを通じて、コンピュータサイエンスを基礎とした高度な応用技術を学びます。佐々木一織さんSASAKI Iori博士後期課程1年有川研究室大学院生・修了生の研究紹介主な修士論文テーマ(令和3年3月修了生)●屋外作業管理を目的とする眼電位および頭部動作情報を用旅行者のGPS移動履歴データから地域の魅力的な場所とストーリーを明らかにする

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