秋田大学大学院 理工学研究科 2023
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システムデザイン工学専攻機械工学コース問題発見・解決力やコミュニケーション能力を有し、グローバルな視点で人間と環境と機械が調和する持続的社会形成に貢献するための教育と研究を行います。27への応用●HMDを用いた卓上型上肢リハビリ支援システムの開発●軸の回転角度検出のための光触針の開発●サボニウス風車の性能向上に関する研究●振り子を搭載した玉乗りロボットの制御に関する研究●バルーンカテーテル法による動脈硬化症の評価に関する研究自動車製造における、接合技術は重要な要素です。近年は、車体軽量化による燃費向上を目的として高強度中高炭素鋼の開発が進んでいます。私は当該材料を溶かさずに接合する摩擦攪拌接合を適用する研究をしていました。研究は共同研究先である大阪大学接合科学研究所の先生方とディスカッションを行いながら、研究の深堀をすることができ、非常に充実したものでした。鉄鋼に興味を持った私は日本製鉄㈱へ入社し、線材製造に関する企画部門に所属しています。線材は高品質な自動車用部品や吊り橋のケーブル等に使用されており、私は、この線材工場の生産性、品質改善に関わる業務を担当しています。日々の課題は一筋縄では解決できないものですが、私の仕事が幅広く社会に貢献していることを実感しながら取り組んでいます。●微生物腐食誘導環境におけるオーステナイト系ステンレス鋼の腐食感受性評価に関する研究●銀ナノコイルによる表面増強ラマン散乱効果の基礎検討●金属ナノファイバの電磁波吸収性能に関する理論的研究●交流磁化率測定による酸化鉄ナノ粒子の分散性評価に関する研究コース概要 機械工学は、材料力学、熱力学、流体力学、機械力学の四力学に制御工学を加えた五つの分野が基礎となっています。機械工学コースでは、学部で学ぶ専門知識を深化させて応用できる力を身につけ、鷲谷 洋希さん WASHIYA Hiroki勤務先 : 日本製鉄株式会社令和2年3月 博士前期課程修了宮野研究室※ 写真は、勤務先で天皇陛下がご視察された時に作られた通称「お立ち台」で、ドラマ「華麗なる一族」のロケ地にもなった君津地区第4高炉前で撮影しました。大学院生・修了生の研究紹介主な修士論文テーマ(令和3年3月修了生)●三次元下肢筋骨格モデルの製作とHip-Spine Syndrome次世代接合 溶かさずに鉄を接合する

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