秋田大学大学院 理工学研究科 2023
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共同サステナブル工学専攻生命科学コース応用化学コース材料理工学コース数理科学コース電気電子工学コース人間情報工学コース機械工学コース土木環境工学コース先進ヘルスケア工学院MOT(Management of Technology)科目・地域産業アントレプレナー論・ベンチャー起業論・情報技術とイノベーション医学系専門科目・ヘルスケア工学概論・人体の構造と機能・老年病学・医学実習・保健学実習・先進ヘルスケア工学課題研究・機器ディベート・フィールドワーク工学系専門科目・高齢者センシング工学・生体信号処理工学・ヘルスケアデータ解析学・ヘルスケアVR学・運動支援ロボティクス32現在、事故の増加や、疾病さらには高齢化が進んだことにより、人工股関節の需要が増加しています。しかし、人工股関節の摺動部では摩耗が発生するため、耐摩耗性が問題となっています。そこで、この問題を解決するため、優れた特性を持つダイヤモンドを皮膜として人工股関節用材料に燃焼炎法と呼ばれる方法を用いて合成する研究を行っています。この研究を経て、将来医療機器の開発を行い、医療業界に貢献したいと思うようになりました。そんな中、先進ヘルスケア工学院におけるフィールドワーク実習では、介護施設の見学や医療機器メーカーの製造現場を見学することができました。このことより、医療機器開発についての考え方や、課題解決への取り組み方について学習することができ、大きな経験となりました。本工学院の授業は、工学系専門科目を学びながら、「人体の構造と機能」、「老年病学」等の医学系専門科目に加え、技術者にも必要なMOTを学べることを特徴としています。その中でも「医学実習」と「保健学実習」は、医学部附属病院を訪問して、各診療科の設備、機器等に触れながら検査、診断、治療等の過程を聞き、医療従事者とディスカッションする体験型の授業です。また、「フィールドワーク」は、実際の医療介護施設を訪問して現場の諸課題を見つけ、解決策を提案したり、医療機器メーカーを訪問し、大学での学びが実社会でどのように活かされるのかを考える授業です。このように、座学のみならず、充実した実習を通じて、技術者として必要な知識、技能、コミュニケーション力などの素養を身に付けることができます。運動・治療支援領域では、運動機能の維持・回復のための支援機器、低侵襲・高機能な手術機器、予後を管理するデバイスなど、最新の運動・治療支援機器に関する工学を体系的に学びます。授業科目の一例運動・治療支援領域大久保侑香さんOKUBO Yuka修士課程2年髙橋研究室大学院生の研究紹介授業の特徴生体材料の長寿命化を目指して

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