秋田大学 教育文化学部 2023
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「変化」を乗り越える力これまでの経験すべてを力に自分と向き合う時間を〈就職先〉 秋田県小学校教諭大堤  光学校教育課程/教育実践コース令和2年度卒業〈就職先〉 秋田市役所鈴木 寛樹地域文化学科/地域社会コース令和2年度卒業〈就職先〉 東日本旅客鉄道株式会社冨元 美咲地域文化学科/人間文化コース令和2年度卒業教員として働き始めて一年が経ちました。学生のときとはまるで異なる環境での生活に初めは戸惑っていましたが、職場の先生方や元気いっぱいの子どもたちのおかげで毎日忙しくも充実した日々を送っています。私の教員採用試験に向けた勉強は「変化」の連続でした。大学の授業と並行しての試験勉強、大学院の先生方との面接練習、そしてそれらの勉強全てを制限する新型コロナウイルス感染拡大防止対策。試験勉強期間はこれまでの大学生活とは打って変わり、「変化」に押しつぶされそうになりました。そんな「変化」の中、心の支えになったのは、同じ目標をもつ友人の存在です。一緒に勉強して情報交換したり、オンラインを活用して面接練習したりして、互いに切磋琢磨したからこそ、辛い期間を一緒に乗り越えることができたと思います。就職活動はこれまでの生活からの「変化」がたくさんあると思います。悩みや、逃げ出したくなる時もあると思います。そんな時は周りを見てみてください。一緒に乗り越えてきた友人が助けの手を差し伸べてくれます。大きな「変化」も1人で対応せず、周りの人と一緒に工夫し、色々なことに挑戦してみてください。皆さんの大学生活がよりよいものとなることを願っています。大学3年生の頃、企業を志望する友人達がインターンシップに盛んに参加している中、私はひたすら机に向かって勉強していました。公務員試験では、経済学や法律学など幅広い分野の知識が問われる筆記試験を合格した後、初めて自分をアピールする場に立つことができるからです。筆記試験合格後、自分のこれまでの経験やどのような職種に就きたいかを考えた結果、私は今秋田市役所で働いています。私の就職活動は決して穏やかなものではありませんでした。筆記試験を合格しても、面接試験で不合格になってしまうことや、筆記試験に合格できないこともありました。何度も心折れそうになりながらも、就職活動を乗り越えることができたのは、同じ公務員志望の友人たちと励まし合ったおかげです。就職活動中は不安になって悩んだり、憂鬱になったりすることが何度もありました。そんな時指標になるのが、自分自身の経験だと考えています。私は、大学生活ほど人生の中で多くのことを経験できる時間は無いと思います。今は時代に沿った生き方がより強く求められ、息苦しい思いをすることがあるかもしれませんが、たくさんの経験をし、充実した大学生活を送ることができるよう願っています。社会人として働き始めて1年が経ちました。今の仕事は、地域の方々の生活に密接に関わっているので、やりがいを感じています。もちろん初めは不安でしたが、職場の方々の支えやひとの温かさのおかげで楽しく働くことができています。私の大学生活は、目の前のことで精いっぱいで、将来について深く考えることを後回しにしていました。就職活動をきっかけに、自分と向き合う時間をつくり、自分が人生を通してやりたいことや自分にとって大事なことは何かを真剣に考え始めました。就職活動を通して気づいたことは、悔いのない選択をするためには、将来について深く考えることがとても大切だということです。自分と向き合う時間は、そのためのものであり、履歴書や面接で必要だからではありません。たくさん悩んで、しっかり自分と向き合えば、将来の軸となるものがみえてきて、自ずとどんな仕事に就きたいかわかってくると思います。忙しいとは思いますが、できれば就職活動が始まってからではなく、大学生活を送りながらじっくりと時間をかけて自分と向き合ってみてほしいです。悔いのない充実した大学生活を送れるよう応援しています!22OZUTSUMI HikaruSUZUKITOMIMOTO Misaki Motoki教育文化学部卒業生の就職体験談

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