秋田大学 理工学部 2023
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物質科学科材料理工学コース 材料工学と言う学問を聞いたことがありますか?名前の通り金属やセラミックス、プラスチックなど皆さんの身の回りにある様々な材料を作り出す学問です。そして世の中にある工業製品は全て元を辿れば材料から作られています。つまり材料工学は工業の根本を支えており、新しい製品開発になくてはならないものなのです。 材料理工学コースでは様々な材料について専門的に学び、自分が特に興味を持った素材に対して授業はもちろん、研究活動を通して理解を深めることができます。私は現在、アルミニウムの鋳造に関する研究に取り組んでいます。材料の作り方、加工の仕方など少しの違いで完成品に大きな変化が出る様子は毎日見ていても飽きません! 材料から工業の世界をのぞいてみませんか? 私は秋田県産業技術センターで研究員として働いています。企業・大学との共同研究や依頼される試験を通し、課題を抱える企業の技術支援を行っています。 大学・大学院では材料力学を専門とし、数値シミュレーションで新しい強度評価手法を開発する研究に取り組んでいました。社会人になってからは非破壊検査、溶接、レーザ熱処理と専門分野外にも自分のフィールドを広げる必要がありました。新しい分野へのチャレンジは二の足を踏んでしまいが 私は自分がどのような分野に興味があるのか不明瞭なまま大学生活をスタートさせましたが、材料理工学コースの1,2年次に金属やセラミックス、半導体などのモノづくりの基盤となる材料について幅広く学習する中で少しずつ自分の興味が具体化していきました。現在は3年次の早期配属制度を利用してナノ磁性材料研究室に在籍し、磁性薄膜の高機能化に関する研究を進めています。自分が成長できる充実した学びの環境の中で探究心をもって研究に取り組むことができており、日々新しいものを生み出すことに魅力を感じています。材料理工学コースには様々な物質を専門とする先生方がいるので材料と自分の可能性を広げることのできるコースだと思います。私たちと一緒に最先端のモノづくりを支える力を身につけてみませんか。ちですが、こういう局面で助けになっているのが材料理工学コースでの学びです。材料の構造や精製、評価・観察手法などを広く学ぶことができ、講義や卒論・修論研究を経て材料力学や熱力学、冶金学、X線、情報処理などの知識を習得できました。新しいことに取り組むとき、あの時に見た、聴いたといった経験があると心強いものです。 社会人となった今、学生時代に学んだ材料工学は新しい分野にチャレンジする後押しになっています。材料理工学コース博士前期課程2年土田 菜摘さん(長野県出身)◎平成21年度 材料工学科卒業◎平成23年度 材料工学専攻修了◎秋田県産業技術センター瀧田 敦子さん(茨城県出身)材料理工学コース4年村上 知優さん(静岡県出身)先輩からのメッセージ工業の根本となる学問卒業生からのメッセージチャレンジへの後押し先輩からのメッセージモノづくりを支える力Faculty of Engineering Science Akita University20Message

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