秋田大学 理工学部 2023
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 秋田県は、面積が約1.2万k㎡で全国第6位の大きさです。また、自然豊かで風力や地熱、バイオマスなどの自然エネルギーが豊富です。現在、秋田県では、これらの自然資源を活かした様々な再生可能エネルギーの導入を促進しています。そして、これらのエネルギーで作った電気を蓄電池に貯めたり、電気を使って水素を製造したりすることで、新しい形のエネルギー供給県を目指しています。ブリコブリコから精製した色素タンパク質材料理工学コース人間情報工学コース生命科学コース人間情報工学コース自転車および自動車のVR運転シミュレータの開発と交通事故誘発要因の解明交通事故防止のため、各種VRシミュレータを開発して高齢者の移動行動を計測・解析しています。材料理工学コース能代市秋田県産天然ゼオライトを用いた高機能吸着材の作製秋田県で豊富に産出される天然ゼオライト(クリノプチロライト)を原料として、高い吸着性能と運用における利便性を兼ね備えた吸着材の作製を試みる研究を進めています。八郎湖周辺リモートセンシングデータを用いた八郎湖の水質推定環境保護のために、人工衛星やドローンで撮影された画像から水質を推定する研究を行っています。男鹿市ハタハタのタンパク質に関する研究秋田県の県魚であるハタハタの卵(ブリコ)のもつタンパク質の特徴を明らかにすることで、地域の水産産業への貢献を目指しています。横手市にかほ市・由利本荘市希土類フリーの高性能磁石の開発秋田県に主力工場をもつ企業にて世界で初めて量産化されたフェライト磁石。その精神を受け継ぎ、希土類(レアアース)を用いずに世界最高性能を示すことが期待される鉄コバルト磁石の新規開発を行っています。P19P31P11P31P1947Faculty of Engineering Science Akita University風力発電 秋田県は国内でも有数の風況の優れた地域です。その風を活かした風力発電が盛んに行われています。2021年2月の時点で、秋田県沿岸には300基を超える風力発電施設があり、導入量は65万kWを超え、風力導入量は全国1位となっています。地熱発電 秋田県内には、大沼、澄川、切留平(鹿角市)、上の岱(湯沢市)、山廃沢(湯沢市)の5か所に地熱発電所があります。発電出力の合計は約13.5万kWであり、大分県に次いで全国第2位です(秋田県広報紙「あきたびじょん」2022年3・4月号より引用)。バイオマス発電  秋田県は全国でも有数の森林県です。未利用材や建築廃材等を原料とした発電も盛んに行っています。秋田県内には現在7か所(秋田市、能代市、大仙市、五城目町)のバイオマス発電所があり、発電出力の合計は約11.3万kWとなっています(2019年3月末)。都市鉱山からの金属回収 秋田県には多くの金属鉱山がありましたが、海外からの安い鉱石の輸入により、県内の鉱山は全て閉山に追い込まれました。しかし、現在は,鉱山で培われた技術を応用して、使用済み電気製品や電子部品などから有用な金属をリサイクルしています。秋田県の魅力豊かな自然からエネルギーをつくる秋田県に関連する理工学部の研究

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