秋田大学 CAMPUS GUIDE BOOK 2023
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 これから大学入試に挑む皆さん。そしてご子息、ご息女の成長に思いを寄せ、より良き進路を共に模索するご家族の皆様へ一言ご挨拶させていただきます。 一昨年来、新型コロナウイルスの感染拡大により、日本のみならず全世界が未曽有の被害に見舞われております。たくさんの人命が失われ、さらに経済的大打撃による多くの被害が出ている状況が今尚続いております。こういった状況が、秋田大学にも大きな影響をもたらし、卒業式や入学式の中止・規模縮小や分散開催、そして、On lineによる授業や実習の著しい制限など、これまで経験したことのない事態の対応に追われているのが現状です。また、2月24日にはロシアのウクライナ侵攻により、ウクライナの多数の国民が命を落とし、国は廃墟となりつつある中、この侵攻が全世界の平和な環境に多大な悪影響をもたらし、新型コロナウイルスの影響のみならずウクライナ問題により、日本の経済も大きく影響を受け、一般家庭にも計り知れない影響が及ぶものと思われます。このような環境の激変により、これから受験を迎えられる諸君も、学校・塾等の閉鎖など修学環境もままならない状況が続き、戸惑いとともに学力への不安も限界を超えているものと推測いたします。それゆえに、秋田大学では、受験生の不安を可及的に払拭すべく、様々な情報をこれから発信していく所存でありますので、相談したいことがありましたら、入試課(018-889-2256)へ遠慮なくお問い合わせください。 さて、秋田大学は「学生第一」をスローガンに掲げ、学生さんたちが安心して日々を過ごし、知的好奇心を育み、充実した学生生活を送ることができる環境を提供することをお約束いたします。このような基本方針のなか、秋田大学はこれまで(1)世界・地域を見据えたリーダーを育む(2)世界・地域を視野に未来を創造する(3)地域と共生し豊かな社会を創る(4)地域に根ざし世界を目指す、というビジョンに沿って歩んでまいりましたが、その基礎となるものは世界と地域に貢献する最先端の研究にアプローチが可能な人材の育成であります。秋田大学は、この地を軸に、世界を視野に入れた四つの学部を構え、社会から求められている大学の使命である最先端の教育研究を強く意識した体制の地盤を整えております。そこには知っておいていただきたい「誇り」があります。 教育文化学部。学校教育課程においては、きめ細やかな教育プログラムに加え、伝統に育まれた教育を展開しており、小中学生の学力日本一という秋田の、教育の支柱となる教員を養成し、次世代を担う皆さんを良き「後継者」として育て、時代を繋いでおります。地域文化学科では、何事にも対応できるための「教養」を身に付けることを目指し、柔軟な思考を育むことを通じて、不確実性ともいえる時代に臨む皆さんがグローバルな見地からローカルな課題を解決できる能力を磨くことができるよう支援しております。 秋田は国内では有数の資源を誇る地でありました。そしてそのフィールドは今、世界へと繋がっております。国際資源学部という学部名に込められた思いは、ここにあります。鉱山専門学校に始まり工学資源学部で発展させ、世界に誇れる研究成果と人材の育成。世界に例を見ない資源学の総合教育研究体制を敷いています。ここでは3年次全員が4~5人のグループに分かれ、海外資源フィールドワークに参加します。資源の世界の最前線を知る機会を通じて、学問が生きていることを実感できるはずです。そして、近い将来、IoTやAIにより実現されるであろう他の惑星や深海での資源探査にも対応できる人材の育成に力を注いでいます。 理工学部においては、資源系の学部であった工学資源学部から理学系の要素を取り入れた学部として発足しました。誇るべき研究成果が続々と秋田(大学の研究室)から発信されております。例えば、メタルナノコイルによる複合材成形の研究は、軽量化・低コスト化による次世代航空機の機体への応用が期待され、さらに高性能モーターの開発による航空機電動化への応用の道を開くべく産・官・学の協力のもと電動化22学長メッセージ本学を志望するみなさんへ。

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