秋田大学 令和7年度 高校生のための研究者・研究内容紹介
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所属(学科・コース・講座等)学校教育課程 初等中等教育コース 教 授 佐々木 雅子学校教育課程 初等中等教育コース学校教育課程 初等中等教育コース 准教授 若有 保彦学校教育課程 初等中等教育コース 講 師 畠山 研学校教育課程 初等中等教育コース 教 授 石井 照久学校教育課程 初等中等教育コース 教 授 宇野 力学校教育課程 初等中等教育コース 教 授 林 正彦学校教育課程 初等中等教育コース 准教授 大内 将也教員名(職名・氏名)准教授 PATERSON ADRIAN DAVID研究テーマ異文化間コミュニケーションによる英語学習応用言語学①他言語試験法②語彙と定型語の習得③言語における複雑適応系若林俊輔の英語教育論の分析英語圏文学水生生物の発生研究と異常・生息調査、生物教材開発数理統計における逐次解析超伝導などの量子現象とその応用に関する理論的研究簡約可能概均質ベクトル空間の分類研究内容学習してから使うのではなく、使いながら学習していく方法を研究しています。初めて自炊する大学生を想像して下さい。作らないことには食べられないので作ります。食べる(聞き読み)ことに興味を持ち、必要に応じて学びながら(インタラクション)、試行錯誤を繰り返して作り(話し書き)、腕を上げていきます(英語力を伸ばす)。異文化間コミュニケーションも英語を使わないことには始まりません。その過程での英語学習を追究しています。①英語学習者の実力を計る為に、より良い試験の作り方を研究する。②英語学習者の言葉と定型句(言葉と同様に使う文か節)の習得と会話の中での使用による効果の分析をする。③言語学の研究者は様々な専門分野を研究している。しかし、自分の専門分野だけではなく幅広い視野を持って研究に取り組むことが重要である。英語教育学者の若林俊輔(1930~2002)は、教科書、英和辞典、英語教育雑誌の執筆及び編集、ラジオ・テレビの語学放送の監修など、英語教育の様々なジャンルで活躍しました。また日本の代表的な英語教育関係雑誌『英語教育』(大修館書店)に特集記事を最も多く執筆しています。現在の研究テーマは、若林が英語教育のどの分野に関してどんな発言をしたのか、また氏の英語教育論がどのように発展したのかを調査・分析することです。英語圏文学の中でも特に第一次世界大戦前後の英米文学(散文)が研究対象です。当時の社会的あるいは文化的コンテクストを踏まえた、先行研究にない新しい読みの可能性を探っています。文学が戦争を批判することはどの程度可能か等の問題にも関心があります。目立たない水生生物を主な対象にして、生息調査、異常(奇形)調査、生殖方法の解明などを行っています。この研究の一環で八郎潟から秋田県内で初の生息報告となった水生生物(シナカイメン、マツモトカイメン、チクビヒドラ、ヤマトヒドラ、オオマリコケムシ、ヒメテンコケムシ、ムカシカイミジンコ、ゴミマルカイミジンコなど)を報告しています。また、生物教材の開発研究も行っていて、最近は解剖教材の開発に力をいれています。数直線上において、コインを1回投げる毎に、表が出たら+1、裏が出たら-1進むという動きはランダム・ウォークと呼ばれ、これをいつ止めるのかは、期待利得を最大に、あるいは期待費用を最小にする問題と関わってきます。ランダム・ウォークを停止させる条件のことを停止規則といいます。停止規則に関する性質を色々と調べ、得られた性質を統計学における推定や検定などの問題へ応用する研究(これを逐次解析という)を行っています。極低温や電子・分子などの微小な世界は「量子力学」というわれわれの日常とは違う法則に支配されており、興味深い現象の宝庫です。超伝導現象や室温とは異なる電気伝導現象は面白いだけでなく、人類の次世代技術の源でもあります。また、これらの現象は電子間相互作用など理論的な取り扱いが困難な問題も含むチャレンジングな研究課題です。私は、数学やコンピュータを駆使して、新しい現象の発見や量子の世界の美しい理解を目指しています。18世紀の終わり頃、群の概念が確立し、現在までに、群と様々な数学的対象との関係が発見され、多くの研究がなされています。その1つに、概均質ベクトル空間(PV)があります。PVとは、いくつかの多項式の共通零点全体として表される群Gが、表現ρによって、ベクトル空間Vに作用し、 殆ど空間全体に広がる軌道をもつときの(G、ρ、V)のことです。私は、どのようなPVが存在するのかに興味をもち、主に、PVの分類を行っています。最近は特に、PVの構造と構成について研究しています。-10-

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