秋田大学 令和7年度 高校生のための研究者・研究内容紹介
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所属(学科・コース・講座等)地域文化学科 国際文化コース地域文化学科 国際文化コース地域文化学科 国際文化コース地域文化学科 国際文化コース地域文化学科 国際文化コース地域文化学科 国際文化コース地域文化学科 国際文化コース地域文化学科 国際文化コース教員名(職名・氏名)教授 Horton William Bradley准教授 内田 昌功准教授 大西 洋一准教授 小倉 拓也准教授 佐々木 千佳准教授 佐藤 猛准教授 髙村 竜平准教授 辻野 稔哉研究テーマインドネシア近現代史、第二次世界大戦、医学史、女性史紀元前3世紀~10世紀の中国の都市と国家王政復古期以降のイギリス演劇現代フランス哲学を中心とした現代思想の理論的研究イタリア・ルネサンス美術史、ヴェネツィア派絵画の作品研究百年戦争と中世ヨーロッパ社会についての研究文化人類学・朝鮮半島の文化と近現代史フランスの詩人アポリネールの芸術観と諸作品についての研究研究内容20世紀のインドネシア、特に第二次世界大戦について研究しています。インドネシアに行かれた日本人女性、インドネシアの小説、慰安婦、「ジャカルタの首」に関する話、東ティモールの占領期とオーストラリア軍等を調べました。現在、第二次世界大戦中のインドネシアの公衆衛生とマラリア、戦後の日・イ・米関係史、及びインドネシアの図書館の歴史に取り組んでいます。インドネシアの占領期の日本語教育とインドネシア語の発展に関しても研究しています。都市を題材として中国の歴史について研究しています。都市の形態は、時代や地域によって大きく変わります。それは都市の構造に、その時代の特質や地域の文化や自然、また住んでいる人々の考え方が反映されるからです。文献資料や考古学の成果を使用し、かつての都市の姿をできる限り復元した上で、そこから社会や文化、思想、政治の情況などを読みとり、背後にある時代の特質について考えています。イギリス演劇と社会との関係を考察することが中心テーマであり、最近ではイギリス国内における「南北間格差」と呼ばれる社会的・文化的差異に焦点を当てながら演劇研究を進めています。とりわけ「北イングランド」と呼ばれる地方を舞台とした演劇を、地域の基幹産業(たとえば炭鉱業)と労働者階級、および地域コミュニティの表象の変化を通じて検討することにより、英国演劇を多角的に捉えようと試みています。古代ギリシアからの伝統を踏まえつつ、19、20世紀以降の比較的新しい時代の哲学や思想を研究しています。具体的には、19、20世紀に活躍した哲学者たちの書物を読み解きながら、そこから得られた知見をもとに、ひとが生まれ、老い、病み、死んでいくことをめぐる人間学的な観点から、言語、身体、他者、狂気、芸術、信仰、共同体などの概念化、理論化に取り組んでいます。また、湖のほとりで育ったこともあり、ライフワークとして「湖の哲学」を構想しています。15~16世紀にかけてのルネサンス期の美術について研究しています。特に北イタリアの古都ヴェネツィアで制作された祭壇画をはじめとする絵画が、都市の成り立ちや文化的状況とどのように関わり、また役割を果たしていたのかについて考えています。あわせて、近代の黎明期に活動した芸術家たちによる作品制作状況を、当時の社会における芸術の在り方と共に考察することで、芸術家のアイデンティティ形成の特質を探っています。ジャンヌ=ダルクという名前を聞いたことがあるでしょうか。彼女が活躍した「百年戦争」に関心を持っています。日本で室町時代が開かれた頃、仏王と英王のあいだで始まった戦争です。これまでは、この戦争がヨーロッパ世界に「国境」や「国民」を生み出した過程を究明してきましたが、最近では英王と仏王を始め、両国の貴族やキリスト教会などがどのような方法で「休戦」や「平和」を呼び掛けたかに関心があります。日本の農村研究から出発し、韓国特に済州島の文化・社会・歴史を研究しています。中心的な研究対象は墓をめぐる社会の動きです。墓は、死者の象徴でありながら、同時に不動産という「モノ」でもあり、宗教的な「ものの考え方」と、土地利用という経済・社会的な現象の両方に関わっている点がおもしろいところです。また国土の中心部と周辺部の関係にも関心があり、その一環として秋田の近現代史の研究も始めています。20世紀初頭のフランスの詩人アポリネール(1880-1918)は、詩以外にも小説や美術評論などの分野で様々な活躍をしました。20世紀初頭のヨーロッパでは、新しいメディア(写真や蓄音機、映画など)の普及や、飛行機の実用化などによって人々の中に新たな感性が生まれていました。そうした中、アポリネールが言語による芸術の在り方をどのように考え、また新たな表現をどんな風に模索したかについて具体的な作品に即して研究しています。-16-

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