所属(学科・コース・講座等)医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座医学科 眼科学講座医学科 精神科学講座医学科 精神科学講座医学科 精神科学講座医学科 精神科学講座医学科 精神科学講座教員名(職名 氏名)教 授 新山 幸俊助 教 山本 夏子教 授 新山 幸俊准教授 木村 哲助 教 堀越 雄太教 授 新山 幸俊准教授 木村 哲助 教 堀越 雄太大学院生 厨川 千香教 授 新山 幸俊大学院生 鵜沼 篤教 授 新山 幸俊大学院生 鵜沼 篤教 授 岩瀬 剛助 教 佐藤 真理子教 授 三島 和夫教 授 三島 和夫教 授 三島 和夫講 師 竹島 正浩講 師 竹島 正浩研究テーマ吸入麻酔薬による術後認知機能低下の機序と硫化水素の効果と役割術後認知機能障害の発生における脳由来神経栄養因子とその前駆体が果たす役割術後認知機能障害におけるRhoキナーゼ阻害薬の予防効果と作用機序の探求医学部臨床実習における新しい学習スタイルの探求視線情報を活用した新しい医学部臨床実習シミュレーションシステムの構築網膜剥離における網膜形態変化の改善と血流動態および視機能との関連精神疾患の病態解明のためのレジストリ研究精神疾患の薬物療法の効果や再発リスクを予測する研究自己免疫性脳炎と精神症状うつ病における生理的過覚醒の実態調査精神科入院患者における静脈血栓塞栓症発症のリスク因子の探索研究内容有毒ガスとして知られている硫化水素は脳内で微量に産生され、神経伝達調節・保護作用を持ち、ラットアルツハイマーモデルでの病気の進行を抑制し,記憶のシナプスモデルである海馬長期増強(LTP)の誘導を促進することが報告されています。また、高齢ラットでは海馬硫化水素の低下を認め、硫化水素を投与することでLTPの障害を軽減することもわかっています。我々は高齢者における脳内硫化水素の産生・作用機構の異常が、吸入麻酔による全身麻酔後の術後認知機能低下に関与していると仮説を立て,高齢ラットに硫化水素を投与して麻酔・手術を行い、学習・行動試験や電気生理学的実験により術後認知機能障害が抑制されるかどうかを検討しています。全身麻酔や手術後に生じる術後認知機能障害(postoperativecognitive dysfunction : POCD)が持続すると,生活の質が低下したり死亡率が高くなったりすることが知られています。POCD発生の機序は未だに解明されていません。我々は神経細胞の生存や再生,維持に重要な役割を果たしているタンパク質(脳由来神経栄養因子とその前駆体)に着目し, POCD発生においてこれらのタンパク質が果たす役割を解明するために研究しています。術後認知機能障害(postoperative cognitive disfunction:POCD)は手術・麻酔を契機として発症する高次脳機能障害です。その発症には神経炎症による血液-脳関門の破綻が関与すると考えられていますが、Rhoキナーゼ阻害薬であるファスジルは神経炎症を抑制すると報告されています。我々はファスジルがPOCD発症を抑制する可能性があると考え,それを解明するために研究を進めています。SDGsやThe OECD Learnig Compass 2030、新学習指導要領などを参考にこれからの普遍的な教育モデルを探ります。同時に国際的な医学教育について情報収集に努め、分析し、課題解決の仮説を研究として当科の臨床実習生を対象にエビデンスを構築します。現在。Scheem-Dで発表したナレッジマネジメントツールを用いた「学びの共有」について。産学連携を通じて新しい学習デバイスの導入・開発します。事前の熟練者の視線情報をもとにしたシミュレーション設計と事前学修を行い、学修者の課題遂行能力の向上や、学修者の心理的要素をウェアラブルデバイスを用いて評価することで学修効率の向上を図ります。網膜剥離では視細胞がアポトーシスを起こし、短縮・欠損を生じます。特に視力に大切な黄斑部の網膜が剥離すると、網膜外層に存在する視細胞が短縮し視力が低下します。治療後、視細胞がどのように形態的に改善し、その際の血流動態と視機能との関連を研究しているます。精神疾患の病態解明に必要となる臨床情報(精神症状、認知、覚醒、気分調節機能など)を系統的に収集して臨床研究を推進するためのプラットフォームを作成しています。ウェアラブルデバイスを用いて睡眠状態や生活リズム、活動性、自律神経機能などを長期間モニタリングすることで、精神疾患の治療効果や再発リスクを予測するアルゴリズムを機械学習で作成する研究を行っています。脳炎は身体の疾患ですが、精神症状を生じ発症当初は精神科疾患と診断されるケースもあります。精神科を受診する患者さんから、脳炎を早急に診断し、適切な治療に導入する研究を行っています。生理的過覚醒と呼ばれる過剰な目覚めや過敏性はうつ病の病態の1つと考えられていますが、うつ病が回復した後に過覚醒が十分に改善していなければ再発リスクが高まります。その実態解明とメカニズムの研究を行っています。静脈血栓塞栓症(VTE)は突然死の原因となります。精神症状による活動性の低下や、精神医療で用いる向精神薬がVTEの発症リスクに関連しているか研究しています。-22-
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