所属(学科・コース・講座等)医学科 分子生化学講座医学科分子病態学・腫瘍病態学講座医学科分子病態学・腫瘍病態学講座医学科分子病態学・腫瘍病態学講座医学科消化器内科学・神経内科学講座医学科消化器内科学・神経内科学講座医学科消化器内科学・神経内科学講座医学科消化器内科学・神経内科学講座医学科消化器内科学・神経内科学講座医学科消化器内科学・神経内科学講座教員名(職名 氏名)教 授 田中 正光准教授 栗山 正助 教 伊藤 剛教 授 大森 泰文助 教 鈴木 麻弥教 授 大森 泰文助 教 廣嶋 優子教 授 大森 泰文助 教 鈴木 麻弥教 授 飯島 克則准教授 松橋 保教 授 飯島 克則教 授 飯島 克則助 教 下平 陽介助 教 華園 晃助 教 華園 晃研究テーマ吸血鬼は伝搬する(がん生物学)細胞と細胞の会話を聞く皮下脂肪と内臓脂肪のどちらが悪者か細胞の被害妄想とがん消化器内視鏡領域のデバイス開発飲酒(アセトアルデヒド代謝酵素遺伝子多型)と消化器癌の関連消化器癌の性差に関しての研究炎症性腸疾患における小胞体ストレス応答の研究トゥレット症候群の治療研究神経難病の療養環境整備に関する研究研究内容がん細胞は自身の情報を周囲に拡散して、それを受け取った正常な細胞の特性を変えさせ、がんにとって好ましい手下を作る。この手下達を増やすには、癌細胞自身が一から正常細胞を教育してゆくだけでは非効率である。吸血鬼に噛まれると吸血鬼になるように、手下が新規の手下を作り出す連鎖的な機構がある事を調べています。この事はがん特有のサイトカインを産生する細胞を爆増する現象などに繋がり腫瘍の悪性度を促す原因になると考えています。実は、細胞と細胞はいろいろな方法でおしゃべりをしています。人間社会と同じです。愛の言葉を囁き合ったり、悪口を言ったり、騙し合ったりもします。優しい言葉をかけられた細胞は素直に育ちますが、いじめられた細胞は非行に走ってしまい、このような細胞が将来「がん」になってしまうのです。細胞と細胞の会話を盗み聞きすることで、「がん」の成り立ちと制御を研究しています。皮下に脂肪が貯まると体型が崩れます。一方、内臓に脂肪が貯まると、いろいろな病気が発生します。これは、皮下の脂肪細胞と内臓の脂肪細胞の役割が違うからです。肝臓病を引き起こすのは皮下脂肪なのか内臓脂肪なのか、また2種類の脂肪細胞はどのように役割が違うのかを研究しています。ストレスを受けると多くの人は落ち込んでしまいますが、中には逆に発奮する人もいます。細胞も同じです。ストレスによりむしろ元気に、攻撃的になってしまう細胞もいます。そして、ストレスもないのに「ある」と思い込んで、意味もなく元気になる細胞さえいるのです。これが「がん」の芽になる細胞ではないかと考えて研究しています。消化器領域は、内視鏡を用いた診断、治療が発達しています。内視鏡検査では、細い管を口、鼻孔、肛門から体内に挿入し、消化管に生じた病変を直接観察することで診断し、さらに、病変をみながら種々の治療法が開発されています。当教室でも秋田大学工学部と共同研究して、内視鏡関連の新しい治療デバイス開発、または、東京の企業と共同して、人工知能(AI)を用いた早期がんの拾い上げに関しての研究をしています。秋田県は、食道癌、胃癌、大腸がんなどの消化管癌の死亡率が高く、全国でもワースト1-2位となっています。この原因の一つとして、秋田県で多いアルコール摂取が考えられます。アルコールは、体内でアセトアルデヒドに代謝されますが、このアセトアルデヒドには発がん作用があることが知られています。当教室では、アセトアルデヒド代謝酵素活性の個人差(遺伝子多型)と種々の消化器癌との関連についての研究をしています。食道癌、胃癌、大腸癌は、いずれも男性に多く発生することが知られており、その原因として、女性では、性ホルモンであるエストロゲンに発癌抑制作用があることが知られています。当教室では、食道癌とエストロゲンの関連について研究しています。炎症性腸疾患の病態に小胞体ストレス応答が関与していることが推測されています。腸管上皮細胞における小胞体ストレス応答について特にオートファジーやアポトーシスとどのように関わるかに着目して研究を行っています。トゥレット症候群は重症なチック症状を主症状とする治療法がいまだ確立されていない疾患です。トゥレット症候群に対する有効な治療薬の研究を行っています。神経難病のように医療依存度の高い療養者のケアには、特殊な知識と技術が必要とされ、またコメディカルや地域医療との連携体制も必須です。療養支援ニーズについて分析し,難病患者さんをを支援するより良いシステムの構築について研究しています。-24-
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