所属(学科・コース・講座等)医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座教員名(職名 氏名)教 授 髙橋 直人教 授 髙橋 直人教 授 髙橋 直人講 師 小林 敬宏教 授 髙橋 直人講 師 池田 翔教 授 髙橋 直人准教授 北舘 明宏教 授 髙橋 直人講 師 池田 翔教 授 髙橋 直人助 教 斎藤 雅也助 教 齊藤 綾乃教 授 髙橋 直人講 師 山下 鷹也教 授 髙橋 直人助 教 阿部 史人研究テーマお薬はさじ加減が重要:慢性骨髄性白血病の個別化治療に関する研究がんが飲み薬だけで治る!慢性骨髄性白血病の薬物中止試験に関する臨床研究免疫でがんを治す:造血器腫瘍における抗腫瘍免疫の研究なぜ細胞はがん化するのか:悪性リンパ腫のマイクロRNAの研究治りやすさ治りにくさを予測する:悪性リンパ腫のPET-CTを用いた予後予測の研究多発性骨髄腫の根治に向けた治療法の開発腎臓病におけるトールライクレセプターの発現に関する研究骨髄移植を安全におこなうために:ドナー特異的HLA抗体に関する研究マラリアの薬が膠原病に効くのはなぜか?:全身性エリテマトーデスにおけるヒドロキシクロロキン作用機序の研究研究内容慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害剤の薬物動態の検討から個別化医療を目指す研究を行っています。血中濃度と薬物の輸送蛋白や薬物代謝に関わる酵素に個人差があることから、より副作用を減らし治療効果を高めた治療方法の開発を目指しています。がんを飲み薬だけで治す慢性骨髄性白血病に対する分子標的薬はがん治療のモデルケースです。一生飲み続けなければいけないと言われていたチロシンキナーゼ阻害剤の中止試験を全国の多施設共同研究として行い、治療中止を成功させるためのサロゲートマーカー・バイオマーカーの検討から、より多くの患者が治療中止できる方法を開発し、将来の治療ガイドラインにつなげたいと考えています。日本から世界に発信された腫瘍免疫を利用したがんの免疫療法がさまざまながんで効果をあげています。血液のがんに対する骨髄移植も抗腫瘍免疫を利用した治療ですが、お薬のみで抗腫瘍免疫を利用できる可能性があります。造血器腫瘍における抗腫瘍免疫のメカニズムについて研究し、臨床応用を目指しています。悪性リンパ腫などの細胞のがん化には遺伝子の異常の累積に加え、遺伝子の調整に関わっているエピゲノムの異常が知られています。マイクロRNAはエピゲノムによる制御機構のひとつで、特定のマイクロRNAの発現の低下や上昇が細胞の増殖や細胞死であるアポトーシスに 関与していることを明らかにして、今後の治療法の開発につながる研究を行っています。PET-CTを使った代謝マーカーとリンパ腫の遺伝子発言プロファイルを組み合わせて疾患予後を予測し、層別化治療(より予後の悪いと予測される人には強い治療を、予後が良いと予測される人には減弱した治療を)を開発する研究を行っています。多発性骨髄腫は血液のがんの一つで高齢者に多く、難治性の病気です。特に骨髄のニッチの低酸素環境に潜む骨髄腫細胞が治療感受性がないことが知られており、低酸素環境でがん細胞内におきる特徴的な分子生物学的な変化を利用した治療方法を考案しています。腎臓病の一つであるIgA腎症は、感染症を契機に発症し腎にIgAが沈着する疾患である。この疾患における末梢血単核球のトールライクレセプターTLR発現について検討し、TLR4はIgA腎症で有意に上昇していることを明らかにした。現在は、糖尿病性腎症や腎硬化症の末梢血単核球におけるTLR2と4のmRNA発現の検討し、病因との関連を明らかにし、TLRの阻害が治療戦略に成り得るか検討しています。骨髄移植は白血球の型であるHLA型を一致させる必要がありますが、患者さんは今までの輸血や過去の妊娠のためにHLA抗体を持っていることがあります。このHLA抗体がドナー特異的抗体となった場合、その影響が拒絶などの形でどの程度起こりうるか知り、必要であればその抗体を移植前に除去する必要があります。ドナー特異的HLA抗体を通して安全に移植を行う方法を研究しています。ヒドロキシクロロキンは古くからマラリアの薬として知られているが、全身性エリテマトーデスやリウマチに対しても用いられます。ヒドロキシクロロキン免疫細胞に対する作用機序を解明することで、膠原病の新たな治療標的分子を発見する研究をしています。-25-
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