所属(学科・コース・講座等)医学科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学医学科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学医学科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学医学科 脳神経外科学講座医学科 脳神経外科学講座医学科 脳神経外科学講座医学科 脳神経外科学講座医学科 脳神経外科学講座医学科 循環器内科学講座医学科 循環器内科学講座医学科 循環器内科学講座教員名(職名 氏名)教 授 山田 武千代講 師 川嵜 洋平教 授 山田 武千代講 師 川嵜 洋平教 授 山田 武千代講 師 川嵜 洋平助 教 鈴木 仁美講 師 小野 隆裕講 師 高橋 佑介講 師 小野 隆裕講 師 高橋 佑介助 教 工藤 絵里奈助 教 畠山 潤也講 師 高橋 佑介教 授 渡邊 博之助 教 佐藤 輝紀教 授 渡邊 博之講 師 寺田 健教 授 渡邊 博之助 教 若木 富貴研究テーマ頭頸部外科学の手術抗がん剤癌幹細胞良性脳腫瘍の最適治療とは?脳卒中の血管内治療悪性脳腫瘍の最適治療とは?ターゲットを絞った放射線治療(定位的放射線治療)の研究ラット・マウスを用いた実験的脳虚血研究:とくに慢性脳虚血とその血行再建後の過灌流の研究心不全発症機序の解明および新規心不全治療薬候補の研究不整脈の症状について単純CTでの冠動脈・大動脈弁石灰化が与える影響研究内容手術の侵襲を軽くするために、頭頸部癌に対する内視鏡手術の新しい方法を開発しています。免疫チェックポイント阻害剤と抗がん剤との組み合わせでどのように癌に効くか研究しています。頭頸部癌の分子レベルの解析と癌幹細胞の診断・新しい治療標的分子の同定を行っています。良性脳腫瘍(髄膜腫や下垂体腺腫)は、悪性のものと異なり、脳組織に浸潤したり転移したりすることはありません。しかし、徐々に大きくなって、脳や脳神経を圧迫しますので、摘出術が治療の基本で、全摘できれば治癒します。そのために脳や脳神経をいかに傷つけずに腫瘍を摘出するかという手術の役割が重要な疾患です。そのための手術法、残存した場合の放射線治療との組み合わせなどを研究しています。神経内視鏡による体に負担の少ない手術も導入しています。脳卒中の治療や予防に脳血管内治療が進歩してきました。脳血管が急に閉塞する脳梗塞では、血流不足に弱い脳は数時間の内に壊死してもとに戻れなくなりますが、それを防ぐための薬物療法に加え、1mm程度の太さのカテーテルを使った脳血管内治療が普及しつつあります。また、脳動脈瘤が破裂しておきるくも膜下出血の治療や予防のため脳動脈瘤を血管内コイル塞栓やステンドで治療する方法もあります。脳組織に浸潤する脳腫瘍を悪性脳腫瘍と呼んでいます。神経膠腫や膠芽腫が代表的です。治療の基本は摘出術ですが、腫瘍が浸潤した脳組織をすべて取ることはできないので、術後に放射線治療、薬物治療を併用します。このとき、腫瘍の種類によって治療効果が異なるため腫瘍を顕微鏡で観察して行う病理診断が重要となります。最近は遺伝子を含め著しい進歩があり当科でもハイデルベルグ大学などと共同研究をしています。また脳の部位別機能を測定しながら手術することで脳機能温存と最大限の腫瘍摘出の両立をはかるよう研究しています。定位的放射線治療は、コンピュータで病変の場所を正確に計算し、正常脳にはできるだけ放射線がかからず、病変に集中的にかかるようにする特殊な放射線治療です。3cm未満の脳腫瘍、脳血管奇形などの病変に有効性が高く、手術の危険性が高い場合(高齢・心臓や肺などの機能低下など)や手術で取り切れなかった腫瘍などが治療対象になります。照射量や何回かの分割照射などを工夫し最適な条件を研究しています。頚動脈などの太い動脈が非常に細くなって慢性的な脳虚血や脳梗塞の原因になることがしばしばあります。この狭窄をとる手術や血管内治療が普及していますが、問題点として、急に太くすることによって脳への血流が増えすぎることがあります。過灌流といわれまだ理由がよくわかっていません。ラットなどでこの病気に似た状態を作成し病態を研究することで、新たな治療法の開発を目指しています。心不全とは、さまざまな心臓の病気の結果、心機能が低下したことにより、良好な血液循環ができなくなった状態のことです。心不全がどのように発症するか、その機序の解明が不十分であるため、治療方法の開発も十分とは言えません。心臓の病気がどのように心臓に負荷をかけ、心不全に陥るかを分子レベルで研究し、その過程を知ることで治療薬を開発する研究を行っています。不整脈でも症状がない人、軽い人、苦しくて生活できない人がいます。その理由はわかっていません。無症状の人は治療が遅れて、合併症が起こります。その機序を解明する研究をしています。単純CT検査を用いて、心臓の血管(冠動脈)や大動脈弁にできる石のようなかたまり(石灰化)を調べています。これらの石灰化は、心臓病のリスクや血液の流れに悪影響を及ぼす可能性があります。簡便に行えるCT画像を活用し、病気の早期発見や予防につなげることを目指した研究です。-31-
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