所属(学科・コース・講座等)医学科 循環器内科学講座医学科 循環器内科学講座医学科 呼吸器内科学講座医学科 呼吸器内科学講座医学科 呼吸器内科学講座医学科 呼吸器内科学講座医学科 呼吸器内科学講座医学科情報制御学・実験治療学講座医学科情報制御学・実験治療学講座医学科情報制御学・実験治療学講座教員名(職名 氏名)教 授 渡邊 博之助 教 髙木 祐介教 授 渡邊 博之助 教 佐藤 和奏教 授 中山 勝敏特任准教授 佐藤 一洋特任助教 奥田 佑道教 授 中山 勝敏特任准教授 佐藤 一洋教 授 中山 勝敏特任准教授 佐藤 一洋教 授 中山 勝敏講 師 竹田 正秀教 授 中山 勝敏講 師 竹田 正秀教 授 齋藤 康太助 教 前田 深春助 教 荒川 将志教 授 齋藤 康太助 教 前田 深春助 教 荒川 将志教 授 齋藤 康太助 教 前田 深春助 教 荒川 将志研究テーマ心血管疾患に対するカテーテルインターベンションに関する研究新しい超音波技術を用いた血管や心臓の評価肺癌のテーラーメード治療の確立特発性肺線維症の早期診断にむけた経皮的超音波検査の研究抗癌剤治療や臓器移植後に出現する非感染性肺疾患の調査喘息の病態における好酸球と気道上皮細胞の関わりについての検討イノシトールリン脂質からみた喘息新規治療薬の探究巨大分子コラーゲンの分泌機構の解明巨大分子キロミクロンの分泌機構の解明小胞体出芽部位形成機構の解明研究内容近年の医療技術の進歩により、心臓や全身の血管病、心臓弁膜症や先天性心疾患が、カテーテルにより低侵襲に治療可能となってきました。私達は、カテーテル治療の有効性や、治療を受けた患者の予後を研究すると共に、新たな治療体系の確立に取り組んでいます。従来の検査では、微小血流を評価することは困難でしたが、新しい超音波技術を用いることによってこれを可視化することが可能となりました。微小血流は、炎症や創傷治癒との関連が近年注目されています。私たちは、血管炎や動脈硬化、心不全など様々な病態の早期診断、治療効果判定の発展のため、この新しい技術のさらなる活用方法を研究しています。肺癌に対する新規抗癌剤が多数開発されてきています。癌の組織型や遺伝子変異によって、使用する薬剤は確立してきていますが、人によってその効果は一定ではありません。その一つの根拠として、薬剤の血中濃度の個人差が考えられます。薬物血中濃度と予後の関係、またその血中濃度に代謝酵素の遺伝子多型が関与している可能性について研究を行っています。特発性肺線維症は進行性に肺が線維化する予後不良な疾患です。治療のため早期診断が重要であるものの、CTを用いても早期病変の鑑別および診断は容易ではありません。経皮的超音波検査は特発性肺線維症の初期像をとらえる能力があり、また他の間質性肺疾患との鑑別にも有用な可能性があることから、その臨床応用を目指し研究しています。非感染性の肺疾患が抗癌剤使用後や臓器移植の数カ月から数年後に出現することが示唆されています。しかし、現在でもどのような抗癌剤や移植治療がそのリスクとなっているのかは明らかにはなっておりません。その危険因子を見出すべく調査を行っています。喘息には好酸球という免疫細胞の活性化が重要と考えられています。好酸球は活性化すると、galectin-10というタンパク質を放出して細胞死します。このgalectin-10が気道上皮細胞の機能にどのような役割を果たすのか研究し、喘息の病態解明を目指しています。イノシトールリン脂質は、ヒトの細胞が活性化し機能を発揮する際に重要な役割を果たします。喘息は現在も多くの患者さんが悩んでいるアレルギー疾患です。喘息発症には好酸球という細胞の気道局所での存在と活性化や気道上皮細胞の活性化による粘液産生が重要です。このような観点から好酸球や気道上皮細胞の細胞機能におけるイノシトールリン脂質の役割を解明することで喘息の新規治療薬の探究を行う研究を行っています。コラーゲンは全タンパク質の約3割を占め、生体内で最も多いタンパク質ですが、小胞体で合成されたのち巨大な複合体を形成し、通常の輸送小胞に入りきらないため、分泌機構は未解明です。わたしたちの講座では、コラーゲンの小胞体からの分泌に特異的に関与するタンパク質群(cTAGE5/TANGO1/Sec12)を同定し機能解析を行なってきましたが、機能の解明にはまだまだ今後の解析が必要です。わたしたちは「巨大分子コラーゲンの分泌機構の解明」を目指していますキロミクロンはリポタンパク質の一種で、食事で取り込んだ脂肪を全身の組織に送る役割を担っていますが、これも小胞体で巨大な複合体として合成されます。最近、キロミクロンの分泌もコラーゲンとよく似た機構であることが明らかとなってきましたが、詳細は不明です。わたしたちは「巨大分子キロミクロンの分泌機構の解明」を目指しています。哺乳細胞の小胞体出芽ドメイン(ER exit site)は、1つの細胞あたり数百個存在しますが、細胞周期や栄養状態などによって、その数や大きさ、局在が変化することが知られています。しかし、その分子機構はあまり明らかになっていません。私たちのグループは、最近コラーゲンの積荷受容体TANGO1がER exit siteの局在の決定にも関与することを明らかにしました。この結果を足がかりにして、高等真核生物でのER exit siteの局在がどのように決定されるのか、またER exit siteがどのように作られるのか(バイオジェネシスの分子機構)を明らかにしたいと考えています。この研究は、ER exit siteが関係する病気(ガンなど)の治療法の開発などに役立つことが期待されます。-32-
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