所属(学科・コース・講座等)医学科情報制御学・実験治療学講座医学科 小児科学講座医学科 小児科学講座医学系 産婦人科学講座医学系 産婦人科学講座医学系 産婦人科学講座医学系 産婦人科学講座医学系 産婦人科学講座医学系 産婦人科学講座教員名(職名 氏名)教 授 齋藤 康太助 教 前田 深春助 教 荒川 将志講 師 野口 篤子准教授 豊野 学朋教 授 寺田 幸弘准教授 熊澤 由紀代准教授 白澤 弘光教 授 寺田 幸弘准教授 熊澤 由紀代准教授 白澤 弘光教 授 寺田 幸弘准教授 熊澤 由紀代准教授 白澤 弘光教 授 寺田 幸弘准教授 三浦 広志教 授 寺田 幸弘准教授 三浦 広志教 授 寺田 幸弘講 師 牧野 健一助 教 菅原 多恵研究テーマ肝繊維化抑制の新規標的の探索遺伝性疼痛疾患の病態と遺伝疫学研究隠れ肥満が体に及ぼす影響について難病子宮腺筋症による不妊症の患者さんへの先進医療ヒト受精卵発育の連続観察による良好な受精卵の選別がんに罹患してしまった若い未婚女性が将来妊娠できるように静脈麻酔による簡便な無痛分娩音波を用いた安全な早産予知の試み遺伝性発生した子宮体癌の臨床研究研究内容ウイルス性慢性肝炎に対する治療法の進歩により、今後非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が慢性肝炎の主因になることが予想されることから、肝繊維化を直接阻害する治療薬の開発がますます期待されています。脂肪肝から肝繊維化に至る過程では、ビタミンA貯蔵細胞である星細胞が多量のコラーゲンを分泌する繊維芽様細胞に分化します。分化によってコラーゲン繊維が大量に分泌されることと、それが蓄積されることが肝繊維化の主な要因であることはよく知られていますが、分泌動態の変化に着目した研究はあまり多くありません。私たちのグループは肝繊維化の際のコラーゲン分泌に着目することで、新たな因子を標的とした新しい肝繊維化治療薬の開発を目指します。繰り返して疼痛を訴える遺伝性疾患の原因が近年解明されてきた。その中で、小児期に発作性に疼痛を繰り返す「小児四肢疼痛発作症」の原因が末梢神経に存在する電位依存性ナトリウムチャネルであることが分かった。このチャネルは末梢神経の電気刺激である活動電位の発生調節に関わっており、病態解明には電気生理学的な解析が重要である。この疾患の病態や国内における遺伝疫学などの研究を行っている。肥満状態が続くことで、心臓病や脳卒中, 糖尿病の原因となり得ることが知られています。一方で肥満は美容的な問題でもあり、多くの方が気に掛けていることです。 病気の予防として肥満の対策を立てることは重要ですが、誤った食事療法により「筋肉量を減らすことで体重が正常となるものの外観では分からない内臓脂肪量が多い」状態を隠れ肥満といいます。隠れ肥満は女性や若年者で増加しているとされ、近年、肥満と同等かそれ以上に病気と密接につながる危険性が示唆されています。現在、隠れ肥満が心臓や血管、ホルモンバランスの及ぼす影響を研究しています。子宮腺筋症は子宮の壁に子宮内膜症が発症してしまう、月経困難(生理痛)不妊症などをともなう若い女性に辛い病気です。当科では日本で4番目先進医療として認定をうけた「子宮腺筋症」を手術で取り除き赤ちゃんを抱っこしていただける新しいチャレンジをしています。秋田大では日本の大学病院では有数の年間400例の体外受精を行っています。最近受精卵の発育の挙動をタイムラプスビデオレコーダーつきの培養器で観察ができるようになりました。不妊症の女性にできるだけ負担無く妊娠赤ちゃんを抱っこいただけるように、この器械を用いた私たちのチャレンジを紹介します。がんが発症してしまった若い、未婚女性が恐ろしい病気の治療を乗り越えたあとに、赤ちゃんを抱っこできるように私たちは卵子や卵巣の凍結保存をおこなっています。分娩時の痛み(陣痛)は誰しも怖いことです。そのため、欧米では無痛分娩が一般的となっています。その方法は、背骨近くの太い神経を麻痺させて陣痛の痛みをとるものが主流です。しかし、技術の習熟が必要なことと、重篤な合併症があるため、慎重に施行するよう国から通達がありました。当教室では、点滴から麻酔薬を入れる無痛分娩を取り入れています。麻酔効果は高くありませんが、自己調節ができるため妊婦の満足度は高く、重篤な副作用もありません。希望する妊婦さんに広く提供できるよう、安全性を高める研究を続けています。早産といって、分娩(お産)予定日からだいぶ前に分娩する病気があります。早産の赤ちゃんは未熟なため、後遺症を残したり、時に命を落とすこともあります。早産の分娩予知ができれば、産科医療の大きな進歩となります。しかし、いまだに正確な分娩時期の予測ができないのが現状です。当教室では、赤ちゃんに影響の少ない音波を用いて、赤ちゃんが生まれてくる子宮の出口の硬さを計測して分娩予知する試みをしています。早産を予防するという大きな目標に向かって研究をしています。遺伝性に発生した子宮体癌を、分子学的に探索し、遺伝学的に診断する臨床研究を進めている。遺伝性子宮体癌と分医学的類似癌の特徴を明らかにし、最適な識別・検診・予防の方策を考案している。遺伝性・家族性癌の患者さんとその家族に、個別的・予防的な医療を、適切に提供するための基盤研究である。-33-
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