所属(学科・コース・講座等)医学系 産婦人科学講座医学系 産婦人科学講座医学科 小児外科学講座医学科社会環境医学系・法医科学講座医学科社会環境医学系・法医科学講座医学科社会環境医学系・法医科学講座医学科衛生学・公衆衛生学講座医学科衛生学・公衆衛生学講座医学科衛生学・公衆衛生学講座医学科医学教育学講座医学科医学教育学講座教員名(職名 氏名)教 授 寺田 幸弘准教授 熊澤 由紀代准教授 白澤 弘光教 授 寺田 幸弘准教授 熊澤 由紀代講 師 白澤 弘光准教授 水野 大助 教 森井 真也子助 教 渡部 亮教 授 早川 輝教 授 早川 輝助 教 大谷 真紀教 授 野村 恭子助 教 鄭 松伊助 教 岩倉 正浩教 授 野村 恭子助 教 鄭 松伊助 教 岩倉 正浩助 教 富永 健一郎助 教 山崎 貞一郎教 授 野村 恭子助 教 鄭 松伊教 授 長谷川 仁志准教授 ウッド ドナルド教 授 長谷川 仁志准教授 ウッド ドナルド研究テーマ着床前診断の臨床と基礎研究骨盤性器脱のロボット支援手術腸管不全関連肝障害の機序と予防超急性期心筋梗塞の分子診断に関する研究偶発性低体温症の病態解明に関する研究歯科所見による個人識別の研究女性の健康に関する研究働く人の健康に関する研究高齢者の孤立・孤独に関する研究国際認証時代における理想的医学教育開発に関する研究初年次からの基礎医学とリンクした医療面接OSCE、心エコー・腹部エコー・聴診OSCEの教育効果に関する研究研究内容着床前診断とは受精卵の一部(胎盤に分化してゆく栄養膜細胞を5から10個)採取して、その受精卵の遺伝子や染色体に異常がないか調べる検査です。当科は東北の大学病院では唯一着床前診断を開始しています。 着床前診断には諸般の倫理的な議論がさらに必要です。また、手技自体がヒトの命に及ぼす影響も今後さらに検証してゆかなければなりません。私たちはこの技術の基礎的な検討をも行っており貴重な学術情報として発信しています。赤ちゃんを産んでくれた女性がお年をめされると子宮や膣が骨盤の底から下がってきてしまいます。これを骨盤性器脱と呼び、悪性疾患ではありませんが中高年の女性のQOL(生活の質)を大きく低下させます。当科では手術支援ロボットダビンチを用いた最新の骨盤性器脱手術を行い、女性のQOL向上に貢献するとともに手術技術のさらなる向上にむけた研究をおこなっています。腸管壊死や腸管機能不全によって経腸栄養が望めない患児には、経静脈栄養が必須となります。しかし経静脈栄養により胆汁うっ滞、肝機能障害を引き起こし、ついには致死的となる肝硬変へと進行することも少なくありません。この、肝硬変に至る機序の解明と、有効な予防法・治療法の研究を行っています。心筋梗塞は、発症からごく短時間のうちに適切な診断が行われないと命にかかわる疾患です。私たちは、発症直後(超急性期)の心筋に特異的に現れる分子マーカーを明らかにし、早期かつ正確な診断につなげることを目指した研究を行っています。この成果は、生前診断技術の進歩にも貢献する可能性があります。真冬の屋外などで体温が著しく低下する偶発性低体温症は、死に至ることもある危険な状態です。私たちは、低体温が引き起こす体内の変化、とくに腎臓の尿細管に脂肪が蓄積する仕組みに注目し、病態の分子レベルでの理解を進める研究を行っています。死因の特定や予防医学への応用が期待されます。法医解剖では身元不明の遺体も少なくありません。東日本大震災では、個人識別に歯科所見が有用であることが再確認されており、歯科X線画像などの歯科所見を用いた個人識別の研究をしています。特に働く世代の女性の健康問題(月経や更年期、女性に特有のがん、骨折、尿失禁など)や労働生産性に関する研究。妊娠前の健康状態や母乳の栄養成分とこどもの成長に関する研究をしています。秋田県で働く方々の健康診査の情報や普段の活動量や睡眠の情報を使って、生活習慣病やメンタルヘルス対策に関する研究をしています。秋田県の高齢者やがん患者の方々の社会的な孤立や孤独感の影響や予防について研究をしています。各分野の医師として必須である『プロフェッショナリズム』『人間力』『医学・医療知識』『診療技術』『生涯学習能力・教育力』について、実践レベルの修得が保証される新たな教育手法を開発するための実践と研究を国内外の機関と連携して進めております。特に各種シミュレーション教育・e-ラーニング・パフォーマンス評価をハイブリッドした各分野・学年横断的な統合教育を実践し研究成果を世界に発信していきます。本講座では、理想的な医学教育を展開するために、世界に先駆けて、初年次から日本語と英語による胸痛・腹痛医療面接OSCE(客観的臨床能力試験)、心エコー・腹部エコー検査・肺の聴診OSCEを実施して、臨床医学の重要ポイントを基礎に結び付けて実践的に学習する効果を検討しております。-34-
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