秋田大学 令和7年度 高校生のための研究者・研究内容紹介
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所属(学科・コース・講座等)保健学科 理学療法学講座保健学科 理学療法学講座保健学科 理学療法学講座保健学科 理学療法学講座保健学科 理学療法学講座保健学科 理学療法学講座保健学科 理学療法学講座保健学科 理学療法学講座保健学科 理学療法学講座保健学科 理学療法学講座保健学科 作業療法学講座教員名(職名・氏名)准教授 佐々木 誠准教授 佐々木 誠准教授 佐々木 誠准教授 上村 佐知子准教授 上村 佐知子准教授 上村 佐知子准教授 齊藤 明准教授 齊藤 明助 教 木元 稔助 教 照井 佳乃教 授 太田 英伸研究テーマ呼吸理学療法に関する研究日常生活活動中の呼吸循環反応についての研究日常生活活動時の動作分析に係わる研究睡眠導入剤服用後の残余効果について医療従事者のメンタルヘルスや対人関係技能温泉が人体に与える効果成長期野球肘発症の危険因子に関する研究成長期の野球肘と肘関節周囲の筋の硬さとの関係障害があるお子さんの歩き方・止まり方歩行の不安定さを加速度計を使って検証する研究子どもの遊び・睡眠と発達研究内容呼吸理学療法は呼吸リハビリテーションの中核をなすものです。慢性閉塞性肺疾患をはじめとした慢性期の呼吸器疾患患者さん、集中治療室や新生児集中治療室で呼吸器疾患を伴っている患者さんは呼吸理学療法の対象となります。理学療法士の立場から、このような呼吸器に問題のある種々の患者さんに対するアセスメント、コンディショニング、運動トレーニング、呼吸筋トレーニングの方法や効果について研究しています。歩いたり、自転車を漕いだり、食事をしたり、着替えたり、荷物を持ち上げたりと私たちは生活するために毎日のように繰り返し同じ活動をしています。このような日常生活活動の最中は、呼吸が速く深くなり心臓も速く大きく打って、多くの酸素を含んだ血液を体の隅々にまで届けます。活動の際の姿勢や動作の速さ、腕を使うか脚を使うかによって、身体にかかる負荷は異なります。呼気ガス分析器や心電図などを用いて、日常生活活動中の呼吸循環反応を検討しています。寝返る、起き上がる、坐る、立ち上がる、歩く、階段を昇り降りするなどの動作は、様々な日常生活活動の中で基本的な動作と考えられます。健常者は毎日当たり前のように行っていることですが、障害を負うと基本的な動作をうまく行うことができなくなる場合があります。この能力障害があると、理学療法によって動作を再獲得させたり、援助の方法を介護者に指導したり、支援機器を用意したりすることになります。介助者の介護負担を含めて基本的な動作の分析を行っています。睡眠導入剤を使用した高齢者やアスリートを想定して、翌日の認知や運動に薬の影響があるか調べています。医療従事者の燃えつきの実態や、そのための予防策を考えています。特に、医療従事者のストレスマネージメント能力とコミュニケーションスキルの向上は重要だと考え、調査や実験を行っています。人工炭酸泉や塩化物泉、硫黄泉、入浴剤を用いて、血行改善とこれによる筋肉痛や疲労の回復、睡眠改善などを実験しています。成長期野球肘の発症にはどのような危険因子があるかを調査し、野球肘予防につなげるための研究を行っています。成長期(特に小学5、6年生)の野球選手を対象に、超音波を用いて肘関節周囲の筋肉の硬さを調べ、野球肘とどのように関連するかを研究しています。またこれらの筋肉が硬くなるのは、投球フォームの影響か、姿勢や柔軟性か、または練習時間や投球数なのか、その要因についても合わせて研究しています。障害があるお子さんの中には、特徴的な歩き方をするため疲れやすかったり、急に止まったりすることが難しい方もいます。私は、バーチャルリアリティー(VR)やプロジェクションマッピングなどの最新映像技術、3次元動作解析機や床反力計という専用の動作解析機器などを用いて、障害があるお子さんの歩く動作を解析しています。リハビリにゲームの要素を取り入れ、お子さんやそのご家族が行っていて楽しいと思える動作練習法の考案を目指し、研究を行っています。私は加速度計を使って脳卒中患者さんや呼吸器疾患の患者さんが歩いているときの体の動きについて研究しています。脳卒中患者さんは後遺症のせいで歩くのが不安定になるといわれています。また、最近は呼吸器疾患の患者さんも病気を持っていない人と比べて歩行が不安定だといわれています。加速度から調べた左右対称性が体の動きの不安定さと関係があると考えており、研究しています。子どもの身体・知的発達を伸ばすにはどのような遊びや睡眠が一番いいのか?この問いについて、作業療法学・心理学・生理学・分子生物学を組み合わせ、そのメカニズムを明らかにするために研究を進めています。-40-

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