秋田大学 令和7年度 高校生のための研究者・研究内容紹介
55/70

所属(学科・コース・講座等)社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース社会システム工学科 モビリティコース教員名(職名  氏名)准教授 秋永 剛准教授 後藤 育壮准教授 小松 喜美准教授 髙橋 護准教授 趙 旭准教授 仁野 章弘准教授 宮野 泰征准教授 宮野 泰征講 師 杉山 渉講 師 高牟礼 光太郎講 師 平山 寛研究テーマSeawater Greenhouseの研究鋳物の高性能化に関する研究相変化を伴う伝熱現象に関する研究・開発材料表面を強くするダイヤモンド皮膜ナノ構造体の形態制御と機能性材料の創出新たな硬質セラミックスの開発自動車の軽量化実現に向けた接合技術に関する研究微生物活動に誘導される構造材料の腐食現象の可視化に関する研究小型風車による風力エネルギーの有効利用流体力学を基盤とした環境・エネルギー応用技術の開発人工衛星および宇宙探査機の研究研究内容水・食糧不足問題の克服を目指し、動植物にとって厳しい環境である高温乾燥地帯において行えるSeawater Greenhouseを用いた農法について研究しています。沿岸部の適当な地域を選択すれば、(ほぼ)無尽蔵である海水・風・太陽光を基盤とするSeawater Greenhouse農法は、環境負荷が小さいばかりか、安価で単純な構造なので、アフリカ等にまだある裕福ではない地域においても十分導入可能な農法であると言えます。高機能部品・複雑形状部品のための鋳物材料や、それらの製造に適した鋳造プロセスについて研究しています。特に、熱伝導性・電気伝導性に優れる純アルミニウム部品や純銅製部品に着目し、それらを鋳造により効率良く製造するための技術の確立を目指しています。また、鋳ぐるみ接合による金属とセラミックスのモジュール化技術や、鋳造欠陥の発生予測のための鋳造シミュレーション技術に関する研究にも取り組んでいます。水の凍結速度や氷の融解速度を制御できるような機器・方法の開発を目指して、実験やコンピューターシミュレーションを用いた研究を行っています。例えば、寒冷地で問題になっている排水管の凍結を、ヒーターなどの機器を用いないで防止する方法を開発しています。ダイヤモンドは、高硬度、耐摩耗性、高い熱伝導率等の優れた性質を持っています。このダイヤモンドを大気中のアセチレン-酸素の燃焼炎を用いて、切削工具、人工関節、歯科インプラント用材料の表面へ直接合成して、材料の表面を強くし耐摩耗性,耐久性を向上させる研究を行っています。このことにより、製品の寿命を長くすることが可能となります。ナノメートル(10億分の1メートル)スケールで物質を制御すると、通常と異なる性質を持つ新たな素材を創出することが可能です。本研究室は、様々な形態を有するナノ構造体の形態制御技術を開発し、これらナノ構造体からなる各種機能性材料の実用展開に関する研究を行っています。炭化物および窒化物をベースとした硬質セラミック材料の開発、および微細組織制御と機械的性質に関する研究を行っています。自動車に代表される輸送機器の軽量化は環境負荷の低減を目指す上での重要な課題です。一方、衝突安全性の追求という観点では輸送機器の高強度化に配慮した材料選定も不可欠です。このような課題に対し、近年我が国では、材料と組み立て技術の革新により産学官連携で取り組んで行こうという動きがあります。本研究室では、接合研究の拠点である大阪大学と共同で、新型自動車用鋼板への摩擦攪拌接合技術の適用に向けた研究を実施しています。発電プラントや、海洋構造物等の建造物には耐食性や長寿命が信頼される材料が使われています。しかし、このような優れた材料が微生物の活動により予期せぬ腐食影響を受けてしまう事象が存在します。微生物腐食とよばれる現象です。最近の研究で、微生物と材料(金属)中の欠陥(結晶粒界、元素偏析)との関連性が疑われるようになってきました。本研究室では、金属に発生する微生物腐食可視化し、腐食誘導因子の実証解明に向けた研究を行っています。風は自然エネルギーとして注目され、風力発電に利用されています。しかし、風力発電に適しているのは、常に強い風が吹き、大型の風車を設置出来る広い場所に限られます。より多くのエネルギーを得るためには、強い風の吹かない場所でエネルギーを得ることも必要です。そのため狭い土地でも利用可能な小型風車の性能を向上させる工夫や、得られたエネルギーを有効に利用するための方法について、実験を中心に研究を行っています。水や空気といった「流体」のエネルギーや流れの特性を工学的に応用し、社会課題の解決に資する新しい技術の開発に取り組んでいます。具体的には、河川や農業用水路に存在する未利用の水力エネルギーを活用するための「小水力発電用タービン」や、従来のフィルターでは除去が困難なサブミクロンサイズ以下の微粒子を、流体の運動を制御することで効率的に捕集する「ノンフィルター型粒子捕集装置」の開発などを行っています。機械工学や軌道力学の観点から、人工衛星や月・惑星探査機のミッションアイデアを創造し、システムの実現性を研究します。現在は、宇宙ごみを除去する衛星、衛星の表面の異常を観察するカメラ装置、月面の溶岩洞窟に降下探査するロボット、小惑星の岩石サンプル回収装置、および惑星探査車に関する研究を行っています。-51-

元のページ  ../index.html#55

このブックを見る