秋田大学 令和7年度 高校生のための研究者・研究内容紹介
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所属(学科・コース・講座等)情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科教員名(職名  氏名)教 授 景山 陽一教 授 景山 陽一教 授 景山 陽一教 授 石沢 千佳子講 師 白井 光教 授 景山 陽一教 授 石沢 千佳子講 師 白井 光教 授 景山 陽一助 教 雲 河晨教 授 景山 陽一助 教 雲 河晨教 授 石沢 千佳子教 授 石沢 千佳子教 授 石沢 千佳子助 教 伊藤 悠大教 授 石沢 千佳子教 授 景山 陽一教 授 石沢 千佳子講 師 白井 光研究テーマ画像処理と機械学習による外観検査法の開発とその応用に関する研究画像自動解析技術による診療支援システムの開発熱赤外画像を用いた夜間時の歩行者抽出法の開発と動作解析画像処理と機械学習による対象物の種別判別と品質推定技術の開発機械学習による建設現場の作業者を対象とした状態推定と見守りシステムの開発画像処理と機械学習を用いた歩道スロープの傾斜推定と安全領域の解析人の視覚特性を利用した疑似的画像表示技術の開発ユーザ支援のためのPC操作ログ解析視線の動き計測とその応用システムの開発コンピュータプログラムによる模倣が困難な認証方式の開発非接触な色特徴解析と色変換・表示手法の開発研究内容金属やセラミックス基板の外観検査は人手による傷検査がメインになっています。このため、画像情報やテクスチャ情報を用いて、特徴量の生成・選定・抽出、前処理方法の開発と機械学習による傷検出手法を開発しています。デジタルカメラを用いて、患者の病変部を撮影する画像を自動で解析し病変部の客観的な評価を行う診療支援システムの実現を目的としています。将来的には、患者が自宅で撮影した患部画像からの病変の可能性がある画像を自動画像解析技術によりで抽出することで、病変の重篤化の可能性が高い患者の方々をより早期に確実に診断し、重症化の予防に貢献することを目指しています。夜間屋外環境下における歩行者の行動パターンを観察し、検知した歩行者の行動を車両運転手に通知することができれば、不慮の事故を軽減することが可能になります。そこで、熱赤外画像を用いて歩行者を検出するとともに、動作の状態や程度を推定する手法の開発を行っています。検討している内容は、災害時の人命救助やクマなどの検出など、地域の課題を解決する要素技術となります。廃電子基板をリサイクルするとき、基板の種別を判別したり、その品質を推定したりする作業は、人手により行われています。このため、さまざまな方法でセンシングされた情報を用いて対象物の特徴を抽出し、得られた特徴を基に種類や品質を推定する技術の開発を行っています。画像処理や機械学習を用いたSDGsに取り組む要素技術になります。高齢化による人手不足が深刻な建設業界では、見守りシステムを導入して管理業務や作業の効率化をすることが喫緊の課題となっています。私たちは、画像処理とAI技術を用いて、建設現場で人物が物体等の影になり遮蔽されることや、撮影距離が遠いことに対しても、人間の身体位置が取得できるような技術開発を行い、行動や身体状態の把握や情報化に取り組んでいます。高齢者や車いす利用者などの交通弱者にとって、歩道の段差や傾斜は転倒や事故の原因となる場合があります。特に、雨や雪の日はリスクがさらに高まります。私たちは、単眼カメラから機械学習を用いて歩道の傾き領域を自動で検出し、注意すべき場所を知らせるシステムの開発を行っています。ナビゲーション手法と連携して、より安全な移動を支援する新たな方法の提供を目指しています。人の視覚には、異なる色が高速に切り替わって表示されたときに混ざり合った色を知覚するという特性があります。この視覚特性を利用し、異なる色の画像を液晶ディスプレイ上で切り替えて表示することによって、切り替え表示に用いた画像とは異なる色の画像を見せる技術の開発を行っています。例えば、切り替え表示によって見えた画像をカメラで撮影しても、実際に見えた画像ではなく、切り替え表示に用いた画像が写るため、盗撮防止などへの応用が期待できます。PC(パソコン)のキーボードやマウスを押した時刻や使用したソフトウェアの種類などのログを取得・解析し、ユーザのPC操作をサポートするための技術開発を行っています。例えば、あるWebサイトを参考にしながら文書を作成したときに、出典の記載漏れをユーザに知らせるなど、ユーザの「うっかりミス」を未然に防止するための手法について研究しています。また、キーボードを押した回数やスピードなどを解析することによって、ユーザが順調に作業しているかどうかを判断する手法についても研究しています。「人が何処を見ているのか」を調べる技術を「視線計測(またはアイトラッキング)」といいます。視線計測はこれまで、心理学実験や視線によるコンピュータ操作など、ある特定の目的で決まった使い方をすることが殆どでした。この研究では、人が関心を寄せているものを視線計測によって検出し、その人を支援する方法へと繋ぐ研究をしています。例えば、読み方の難しい文字を検出し、自動的に読み方を調べるアプリケーションへ繋げることなどを研究しています。人の視覚は、色の微妙な違いを見分けることができる一方で、その色を赤,青などのように大雑把にまとめて表現することができます。この大雑把な色分類は「カテゴリカル色知覚」と呼ばれ、コンピュータプログラムによる模倣が困難です。本研究では、この視覚特性を利用したパスワード認証方式について研究しています。例えば、橙色と桃色の文字のうち、赤色に認められる方の文字を選択してパスワードとして使えるようになるための条件などについて研究しています。ネットショッピングにより購入した服飾の色は、照明条件の違いなどによって消費者が想定した色と異なる場合があります。このギャップの解消に向け、非接触で対象物の色や材質の特徴を解析し、変換した色をタブレットなどの可搬媒体により表示する手法の開発を行っています。この技術は、工業製品の検査や医療分野における遠隔問診にも応用が期待できます。-57-

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