秋田大学 令和7年度 高校生のための研究者・研究内容紹介
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所属(学科・コース・講座等)情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科情報データ科学科教員名(職名  氏名)教 授 巖見 武裕准教授 佐々木 芳宏講 師 関 健史准教授 古林 敬顕講 師 中島 佐和子教 授 水田 敏彦教 授 臼木 智昭講 師 熊丸 博隆准教授 高橋 環太郎教 授 田中 元志研究テーマ医療福祉工学とバイオメカニクスIPネットワークによる油圧機械の遠隔制御法に関する研究光や機械を用いた医療用システムの研究開発持続可能な社会に向けた地域エネルギーシステムの設計視覚障害者の音声コンテンツ制作参加のためのヒューマンインタフェース開発都市の地震防災・減災に関する研究公共部門の経営分析環境問題および人口減少問題の解決に向けた研究島嶼地域を対象とした観光に関する研究ヒトの活動による音と生体情報の解析・処理とその応用研究内容多チャンネルの電気パルスで筋収縮を制御する医療技術を機能的電気刺激(以下FES)と呼びます。本研究室では、ロボット工学の観点から生体をひとつの動作機構としてとらえ、FESによる麻痺患者の運動再建に必要な研究と機器開発を医学部と共同で行っています。また、実験的な手法を用いて実施する事が困難な医療課題に、コンピューター・シミュレーションの技法を用いて取り組んでいます。油圧機械は小型で高出力であるため、災害現場での復旧作業や宇宙、海中、大深度地下等の極限環境での作業に応用されています。このような、人間が立ち入れない悪環境では、遠隔操作による作業が効果的です。本研究室では、IPネットワークを使った仮想空間による映像伝送技術や、操作者が操作するジョイスティックへの作業現場の力を反力として提示することで、操作の安定性向上や操作者への精神的負担の軽減についての研究を行っています。内視鏡で撮影された体内の患部の映像を見ながら手術を行う低侵襲治療は、患者への負担が少ない治療です。しかし、医師は、内視鏡の映像をもとに感覚や経験のみで、患部の情報(大きさ、血流、温度など)を判断するしかありません。そこで本研究では、より安全かつ適切な治療が行うため、患部の様々な情報を取得可能な、光や機械を組み合わせた医療用システムの研究開発を行っています。持続可能な低炭素・脱炭素社会を実現するために、エネルギーの上流(資源)から下流(消費)までを対象とする、エネルギーシステムの設計研究に取り組んでいます。秋田県などの具体的な地域を対象として、地域のエネルギーシステムをシミュレーションすることで、風力発電やバイオマスなどの再生可能エネルギーの導入に向けた課題と、その解決に求められる技術開発、政策、設備などを明らかにします。視覚や聴覚に障害を有する方々を支援するための環境作りには健常者の関与が不可欠です。しかしそれだけでは,障害当事者ならではの視点を見過ごしてしまうこともあります。情報技術を活用し,障害当事者自身が情報環境作りに積極的に参加できるヒューマンインタフェースを開発することで,健常者にとっても新たな発見を得られる社会を目指します。地震災害から人や街を守るための研究をおこなっています。研究の主な内容は、過去に発生した地震の被害に関する文献調査、地震による地面の揺れ方の観測(地震や常時微動の観測)、これら調査・観測を基にした、地震防災・減災のための都市の地震被害想定をおこなっています。また、得られた成果を地域社会へ還元する防災教育教材の開発もおこなっています。著名な経営学者のドラッカーは「マネジメント(経営学)とは教養である」と言っています。「教養」とは、ものごとを正しく捉えるための基礎的な知識のことです。企業だけでなく、国や地方自治体といった公共部門など、さまざまな組織が抱える問題を、経営学の視点で捉え直し、地域や社会がより良い方向に向かうための方策について研究しています。秋田県には、様々な自然環境を守るための設備や制度があります。例えば、再生可能エネルギー普及に向けた洋上風力発電や、家庭ごみ量の削減のためのごみ袋の有料化などです。また、秋田県では人口減少も大きな課題であり、私はこれらの環境に関する課題や人口減少問題の解決策をデータ分析を使用して研究しています。さらに、環境問題と人口減少の問題がどのように関係しているかにも注目しています。観光はほとんどの島嶼地域において地域経済や社会を考えるうえで重要な役割を果たしています。私は主に統計学の手法を用いて「観光が経済や社会にどのように影響しているか」や「どういった要因で観光客が訪れているか」といったことを島嶼地域を対象に研究しています。ただし、観光を議論するには現地の様子を把握しなければ、薄い議論となってしまいます。対象となった地域については現地調査も行いながら実証的な研究ができるように心がけています。人の活動によって発生する音(足音、生活音、楽器演奏音など)に着目し、マイクなどを用いてコンピュータに取り込み、解析・処理し、それから得られた知見を用いた歩行者の識別、家屋内事故などの異常検出、音符認識などに関する研究を行っています。また、生体情報として脳波(α波、事象関連電位など)、心電図、視線などを計測し、解析・処理によって抽出した特徴量から、人の状態や感性などを推定する方法について研究しています。-59-

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