秋田大学 令和7年度 高校生のための研究者・研究内容紹介
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各センター・オフィスの研究内容教員名(職名・氏名)教授 伊藤 慎一准教授 丹野 剛紀教員名(職名・氏名)准教授 小代田 宗一准教授 関 信輔教員名(職名・氏名)教授 藤山信弘■ イノベーションオフィス所属(学科・コース・講座等)イノベーションオフィスイノベーションオフィス■バイオサイエンス教育・研究サポートセンター所属(学科・コース・講座等)分子医学部門動物実験部門■臨床研究支援オフィス所属(学科・コース・講座等)臨床研究支援オフィス研究テーマ各種セン サー を用いた消費者行動の心理分析テラヘルツ分光の応用開拓研究テーマ細胞を覆う糖鎖の生理的役割と調節機構の解明生殖細胞の凍結保存による絶滅危惧種の保全と医学研究支援研究テーマ研究マネジメントを科学する研究内容私たちは買い物をする時、無意識のうちに「なんとなく良さそう」「これが欲しい」という気持ちを感じています。このようなさりげない消費者の心の動きをレーダーセンサーや位置情報発信機等を使って理解する事ができないか研究をしています。例えば、どこに立ち止まって何を見ていたのか、歩くスピードが変わったときにどんな気持ちだったのかなどを調べることで、どのような心理状態で商品を選んでいるのかを理解しようとしています。この研究は、より楽しく便利な買い物の仕組みを作ったり、地域のお店や商品をもっと魅力的にしたりすることに役立ちます。固体の中の分子はずっと振動しています。振動のはやさ(振動数)は分子の種類によっても違うし、その分子のとなりの分子の種類や向きによっても変化します。いろいろある分子の振動のなかで、もっともおそいタイプの振動は、1秒間に数兆回程度の振動数です。これをテラヘルツ振動といいます。テラヘルツ振動は隣の分子の影響をとても受けやすい。今は、このことを利用して何か新しい技術を生み出そうと、世界中で競争しています。研究内容体を構成する一つ一つの細胞は全て糖鎖で覆われています。細胞から放出されるタンパク質もそのほとんどは糖鎖付加された糖タンパク質です。近年、糖鎖の付加やその構造が、ウィルスや細菌の感染、免疫細胞による異常細胞の認識、がん細胞の浸潤や転移など、様々な疾病に関わることがわかってきました。糖鎖の生理的役割や調節機構を明らかにし、新しい医薬品開発の標的を見つけることを目指しています。日本や東南アジアの各河川に生息している野生メダカは絶滅危惧種に指定されている。精子や卵子の先祖にあたるサイズの小さな生殖幹細胞(具体的には精原細胞)を凍結保存し、代理親に移植をすることで精子・卵子へ分化させることに成功した。野生メダカが絶滅しても、凍結精原細胞からメダカを復活させることが可能になった。また、哺乳類受精卵の新規凍結保存法を開発することで、医学研究に用いられる遺伝子ノックアウトマウス・ラット作出支援を目指している。研究内容臨床研究にはプレーヤー(研究者)とマネージャー(研究管理)が必要です。臨床研究のフィールドは医療機関であり、研究の成功には様々な医療関係者によるチームプレーが必要です。一人の研究者だけが頑張っても成果は成就しません。私たちのオフィスではマネジメント側に立って研究推進を図り、研究成果の社会還元を支援しています。臨床研究にはパターンや型、目標設定など様々です。多様な臨床研究を俯瞰的に扱うことで、それぞれの臨床研究の肝を押さえ、最適な研究実効性を目指しています。-61-

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