主に日本語と中国語を対象にして、語の形成の仕方を研究しています。 日本語と韓国語の形容詞は名詞と動詞の修飾において、対応する場合と対応しない場合があります。例えば、「赤いコートを買う/빨간 코트를 사다」、「壁を赤く塗ってください/벽을빨갛게 칠해주세요」のように対応する場合もあれば、「?おいしい匂いがする/맛있는 냄새가 난다」、「?おいしく食べてください/맛있게 드세요」のように対応しない場合もあります(「?」は文が不自然であることを意味します)。このように、日本語と韓国語の形容詞の修飾の仕方の共通点と相違点を研究し、それが日本語教育でどのように提示・教育できるかを考察しています。日本語と韓国語の形容詞の修飾のし方について研究しています。アフリカ地域研究(南アフリカ)(ケニアにおける)日本語教育研究テーマ夢追いバンドマンのライフコース形成研究テーマ学習成果の予測モデル構築に関する研究日本語の中で、「動詞連用形+動詞形」の形で作られている「複合動詞」があります。しかし、任意の2つの動詞を組み合わせるだけで、複合動詞が自由に作れません。たとえば、「お皿の汚れを洗い落とす」という文は普通に言えるが、「洗い落ちる」は言えません。また、「言い残す」は「言うことを残す」を表しており、「投げ入れる」は「投げることで入れる」を表しており、「思い至る」は「思いが、そこに至る」を表しています。同じく2つの動詞を並べても、意味解釈が全く異なります。現在は、人がどのように複合動詞を理解して、作っているのかという問題に取り組んでいます。現代のアフリカ社会は、植民地支配と独立をめざす闘いの中で形づくられてきました。その歴史を学ぶことは、今のアフリカを理解するうえで欠かせない視点だと考えます。私は、南アフリカの植民地支配に続くアパルトヘイト(人種隔離政策)体制の中で、普通の人たちが「民族」を名のって立ち上がった抵抗運動に注目しています。彼らは、ただ政治のためではなく、日々の生活や家族、友だちを守るためにこの言葉を使いました。この運動がどのように生まれ、人々がなぜ「民族」としての団結を選んだのかを考察することで、現代のアフリカの人びとにとっての解放とは、民族とは、を考える一助となることを目指しています。ケニアにおける日本語教育(JLEK)は1975年に始まり、現在まで継続的に実施されています。しかし、JLEKが直面している課題の中でも、使用されている教材には多くの改善の余地があります。 私の研究では、ケニア人学習者が日本語や日本文化をより理解しやすくなるような教材の開発に取り組んでいます。研究内容若者がどのように夢を追い始め、追い続け、実現したり諦めたりしていくのかを、彼らが経験するさまざまなライフイベントとの関連から検討しています。これまでは主に三大都市圏(東京、名古屋、大阪)で夢を追うバンドマンにインタビュー調査を行ってきましたが、現在は東北六県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)に対象を移して、地方での夢追い、地方からの夢追いのあり方について研究を進めています。研究内容大学で学ぶ学生の能力が、社会でどのように生かされているのかを予測するモデル構築の研究をしています。学生は、総合型選抜や個別学力試験等の入試を受験して入学し、入学後には教養基礎科目や専門科目を学びます。これまでに入学・卒業した多くの学生の入試や、入学後の成績データを人工知能で解析し、社会で必要とされる能力の予測モデルを構築し、入試や教育課程の改善につなげるための研究をしています。高等教育グローバルセンター高等教育グローバルセンター高等教育グローバルセンター高等教育グローバルセンター■教職課程・キャリア支援センター所属(学科・コース・講座等)教職課程・キャリア支援センター 講師 野村 駿■評価・IRセンター所属(学科・コース・講座等)評価・IRセンター助 教 袁 暁犇助 教 権 裕羅特任助教 河野 明佳特任助教 カゲマ ウィンフレッド ンジェリ教員名(職名・氏名)教員名(職名・氏名)助 教 細川 慎二-64-
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