Geochemistry and oredeposits.災害をもたらす火山噴火と資源との接点金属鉱床学:金属資源の生成機構の解明地下を探査する学問天然鉱物の生成過程および生体鉱物の機能に関する研究岩石鉱物の破壊と変形海洋プレート誕生の現場をさぐる地層の観察と微小な化石の分析による地球環境の復元My research involves field and laboratory observations to studygeological processes that lead to formation of ore deposits.Such processes may include volcanic-tectonic activity andassociated circulation of hydrothermal fluids in the Earth’scrust. I am particularly interested in how geological processeshave changed through time and how that may have affectedore-forming processes.大きな被害をもたらした平成26年の御嶽山噴火など、現在でも世界中で火山災害がおきています。我々は日本や海外で火山活動を調査し、噴火活動の履歴、噴火の起源、噴火メカニズムを解明することで火山災害の軽減に貢献するとともに、そのような噴火と鉱床ができる環境との関係、地熱ポテンシャル、電力施設等の安全性の評価といった、火山と資源との関係についてくわしく研究しています。私は日本国内の湖や陸から遠く離れている太平洋、大西洋などで調査を行っています。数ヶ月掘削船で滞在する場合もあります。得られる堆積物は昔の気候変動についての貴重な情報を保存しています。例えば、氷床の消長のタイミング、海水温や海水順の変化を明らかにできます。金や銀などの貴金属、銅や鉛、亜鉛などのベースメタル、その他のレアメタル等の金属鉱床を地質学的に記載し、どのように鉱床が形成されたのかを明らかにする研究を行っています。実際に国内外の金属鉱床で地質調査を行い、鉱床が生成するためにどのような地質学的な出来事があったのかを明らかにします。得られた知見は、新しい資源探査や開発の指針として役立てられます。化石や化学、物理の手法を用いて地下の地質の状態を調べています。地下地質を調べることによって地震発生メカニズムを解明する研究や石油・天然ガス資源の発見に繋がる研究を進めています。地球の固体部分を構成する最も基本的な物質である「鉱物」の研究を行っています。研究対象となる鉱物は、高温のマグマが冷え固まってできた鉱物から植物細胞の内部でつくられる鉱物まで様々です。野外で採集してきた鉱物の化学組成や結晶構造を分析するのはもちろん、実験室で天然環境を再現した鉱物合成実験を行うこともあります。こうした研究を通して、地殻内部や地球表層で起きている現象、あるいは生体内で鉱物が担っている役割を原子レベルから明らかにすることを目指しています。断層や褶曲構造の観察と実験等によって、岩石鉱物の破壊と変形について調べています。得られた知見をもとに、地形や地質構造の発達過程の復元や活断層の活動評価など、過去と現在の地殻変動を解明することを目指しています。地震や火山噴火の原因となる日本列島に沈み込む海洋プレートは、東太平洋に南北に連なる「中央海嶺」と呼ばれる海底火山の地下で作られています。最近、米国の科学掘削船により、中央海嶺のそばで誕生したばかりの海洋プレートから、奇妙な縞模様を持つ「斑れい岩」という岩石が世界で初めて掘削採取されました。この「模様」を、最新の分析機器を使って化学分析し、海洋プレート誕生の謎を明らかにしようとしています。地層の詳しい観察や地層の中に含まれる微小な化石の分析から、私たちの暮らす地球のかつての環境を復元します。人類活動に必要な資源が、地球の歴史の中で、いつ頃・どのような環境で生成されるのかを明らかにする研究をしています。教 授 Agangi Andrea教 授 大場 司教 授 Stephen Obrochta 古環境、古気候、古海洋復元教 授 高橋 亮平教 授 千代延 俊准教授 越後 拓也准教授 西川 治准教授 星出 隆志准教授 山﨑 誠所 属(学科・コース・講座等)教員名(職名 ・ 氏名)資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース研究テーマ研究内容-3-
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