秋田大学 令和7年度 高校生のための研究者・研究内容紹介
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所 属(学科・コース・講座等)教員名(職名 ・ 氏名)資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース資源地球科学コース資源開発環境コース資源開発環境コース資源開発環境コース研究テーマ助 教 青木 翔吾助 教 安藤 卓人助 教 坂中 伸也助 教 Pearlyn Manalo助 教 松井 浩紀特任教授 石山 大三教 授 安達 毅教 授 今井 忠男固体地球進化・地球生命環境史の解明堆積物中の有機物の研究地表から地下深部までを地上にいながらも詳細に調べる研究Understanding how elementsmove through the Earth微化石を用いた南極から熱帯までの古環境研究元素循環に基づく元素濃集と拡散の研究持続可能な資源供給を目指した資源経済学の研究コンクリートの中に入れる丸い砂の製造方法について地球史46億年の間に、固体地球内部ではどのような物質循環が起きていたのか?生命はいつ・どのように誕生・進化したのか?を岩石試料の地球化学・年代学的な解析から解明する研究に取り組んでいます。現在は特に以下の3つの研究を行なっています。(1)モンゴルゴビ砂漠における白亜紀恐竜進化史の復元(2)低温高圧型変成帯における物質循環プロセスの年代学的な制約(3)アジア大陸東縁部における花崗岩バソリス形成年代と形成プロセスの制約堆積物の中の生物の遺骸等の有機物が、長い年月をかけて変化し、石油は生成されます。その素となる有機物は、どんな生物に生産され、運搬・堆積し、地層の中に残るのでしょうか?そのカギは、身近な湖や海、あるいは地層中の有機物が隠し持っていますが、ただ眺めていては手に入りません。顕微鏡観察や化学実験をしてやっとわかってきます。誰でも新しい発見ができるような、最先端かつ好奇心をくすぐる研究を行っています。地下の状態や構造を知りたいとき、実際に掘削するのが確実な方法です。しかし、実際に掘削するには労力や費用が必要だったり、埋没文化財などのように掘削することによる破壊を避けなければいけないことがあります。また、現時点で人類が地下を掘れる深さには限界があります。電流や電磁波、または磁気や重力を用い、地表近くから地下100km程度までの構造を詳細に探査するための研究を行っています。地下探査は、資源開発、土木建築、地震・火山防災、地熱調査、文化財調査、地質調査や地球科学の解明など幅広い応用が期待され、活用されています。Most of the elements that we use in our daily life (such as Fe,Ni, Cu, Au, Ag, etc.) were taken from the rocks of Earth. Recentadvances in technology also reveal that previously lesserknown elements (such as Sb, Ce, Dy, Nd, etc.) have importantuses as well. I am interested in understanding how thesedifferent elements move through the different parts of theEarth. I also would like to understand how these elementsbecome oncentrated enough to form an ore deposit.顕微鏡で観察できるプランクトンなど微小生物の化石「微化石」を研究しています。微化石は地層の年代を示す示準化石として、また当時の環境を示す示相化石として活用することができます。私は、約6600万年前から現在にいたる新生代という時代に着目して、南極海や熱帯太平洋などの過去の海洋環境を微化石から復元しています。研究を通じて、現在の地球環境がどのように成立したかを詳細に理解したいと考えています。地殻上部での流体や水の移動に伴う元素循環機構の解明と金属元素の濃集と拡散の研究を行っています。その応用として資源の形成機構の解明や環境影響評価手法の開発を行っています。安達ゼミでは、資源経済学の観点から、金属・エネルギー資源の生産・消費・リサイクル・廃棄までのライフサイクルにおける、さまざまな社会・経済・環境にかかわる資源問題の解決を目指した研究を行っています。資源に関する理系の知見を生かして、経済学・金融工学・システム工学の手法を用いた文理融合型の研究を通じて、持続可能な資源供給を目標に世界に向けて提言を行っています。コンクリートはセメントが3割と骨材と呼ばれる砂利・砂が7割でできています。しかし、環境規制で天然の砂が採取できないため、人工的に岩盤を砕いて砂利・砂を作り、ジェット流を利用して微細な粒子を丸く研磨する技術を開発しています。研究内容-4-

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