14このコースで特に重視される分野は、人文科学の中核となる文学、芸術、歴史、思想、言語学などです。自らを取り巻く地域の文化を広い視野で捉え、地域の国際化の基盤となるグローバル感覚を身につけながら、異なる文化間の交流を促進するための方策を学びます。語学検定(英語・独語・仏語・露語・中国語・朝鮮語)や海外研修・留学への支援制度を活用しながら、外国語の実践的な運用能力や語学を通した視野の拡がりを獲得し、地域の持つ様々な特色を国内外へ発信する力を身につけます。韓国・聖公会大学校での夏期研修でうちわ絵付け体験国際文化コースの多くの教員が担当するコア・カリキュラムに位置付けられる「特定地域研究ゼミ」では、日本および世界各国の様々な地域を対象とし、実地調査をはじめとする多様なアプローチを通じてその地域の理解を深めています。担当講座では、多様な都市国家の集合体としての基盤をもつイタリアを対象に、土地の特性と美術の関係を探求する講座を担当しています。現地で制作された美術作品が、都市の成り立ちや政治、宗教などの文化的状況とどのように関わり、また役割を果たしていたのかを史料に基づき研究しています。学生たちは、関心を持った美術作品を通じ、様々な観点から都市や地域を捉えることで、各自が今居る地域を見つめるための視点へとつなげています。ローマにて授業風景(言語文化概論)大仙市アーカイブズでの史料調査(日本史実習)ゼミの研究対象であるカリアリ大聖堂世界と自分のいる地域社会の双方を視野に入れ、伝統文化の継承・伝承・地域文化の現状把握、将来に向けてのあるべき姿の構想など、地域の現状に即した問題解決力を持つ人材を育成します。特定地域研究ゼミでは、留学している地域(エミリア=ロマーニャ州、フェラーラ)の美術について、現地での観察を行いながら調査しました。資料が少ない地域だったため、現地でしか得られない情報が沢山あり、調べれば調べるほど興味の沸いてくる調査でした。自分の目で見る美術作品に圧倒されながらも、満足するまで作品を観察し調査できる環境で学べたことに感謝しています。留学中もリモートで先生からアドバイスを頂くことができ、改善点は沢山ありましたが今後に繋がる納得のいく調査ができました。SASAKI Chika准教授(西洋美術史)コース専門科目▶日本を含むアジア、欧米など、世界の多様な文化を学び、グローバルな視点から地域を考えるコースです。特定地域研究ゼミイタリアの都市と美術に関する調査研究 コースの特色授業紹介学生の声佐々木 千佳
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