20附属教職高度化センターは、「教職研究部門」「教育実践研究部門」「教員育成連携支援部門」「臨床心理学部門」より構成される研究教育施設です。教育工学センター(1977年設置)、教育実践研究指導センター(1992年改組)、教育実践総合センター(2000年改組)、教育実践研究支援センター(2010年改組)をその前身として、2019年4月に改組しました。秋田県における教員育成の中心的な役割を担うため、秋田県総合教育センター・秋田市教育研究所と連携した取組を行っています。当センターは、学校マネジメント研究(学校経営・学校組織研究)、教育方法研究(授業研究、プログラミング教育、学力向上と学習論研究)、教員研修研究(校内授業研究の支援、リーダーシップ研究)、教員養成研究(教職カリキュラム開発、教育実習・ボランティア)、教育臨床研究(臨床心理相談、いじめ・不登校研究)、教育発達支援(発達支援相談、特別支援教育の研究)、等の多岐にわたる実践的な教育研究を推進しています。大学院教育学研究科は、教職実践専攻と心理教育実践専攻の2専攻で構成されています。学校マネジメントコース(現職教員のみ)の1年を除き、標準履修年限は2年です。教職大学院(専門職学位課程)である教職実践専攻は、理論と実践の往還を通じて、学校現場の課題を解決し、実践知の継承と創造に取り組む意欲と高度な力量を有する初等中等教育教員を養成します。学校マネジメントコース、カリキュラム・授業開発コース、発達教育・特別支援教育コースがあり、現職教員院生と学部卒院生がともに学びます。教職チャレンジ制度により原則3年で教員免許状に必要な学部科目を無料で履修できます。修士課程である心理教育実践専攻臨床心理学コースは、スクールカウンセラー等のこころの相談にあたる専門家を養成します。大学において指定の心理学等に関する科目を修め、さらに本専攻において指定の科目を修得して修了した者は、公認心理師、臨床心理士、学校心理士の受験資格が得られます。附属学校園には、幼稚園、小学校、中学校及び特別支援学校があります。教員をめざす学生が教育実習をしたり、学部と学校園の教員が共通のテーマに取り組むなど、多彩な教育実践の研究を行っています。附属幼稚園自然豊かな園庭で、子どもたちは季節を存分に楽しみながら、のびのびと遊んでいます。毎年研究協議会を開催し、子どもの育ちについてはもちろんのこと、幼児の自発的な遊びを支える保育について広く発信しています。附属小学校光の差し込む明るい校舎やオープンスペースのある教室棟、図書の充実したメディアセンター等、恵まれた環境の中で子どもたちの「生きる力」を育んでいます。また毎年、公開研究協議会等を積極的に行い、教育研究校としての役割も果たしています。附属中学校自発・創意・責任と自治の精神を重視し、未来を自立的に生きる生徒を育んでいます。各教科や総合DOVEでICTも活用した先進的な教育で、主体性や独創性を磨くことに取り組んでいます。附属特別支援学校社会資源を活用し地域社会と連携した学習や、ICT機器を活用した学習、交流及び共同学習などの特色ある教育活動を行っています。これらの活動を通して、積極的に社会参加できる子どもの育成を目指しています。附属教職高度化センター大学院教育学研究科附属学校園関連教育研究機関等
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