秋田大学 教育文化学部 学部案内 2025
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今を充実させれば未来が充実する視野を広く持つ「未来をつくる」―この大切な使命のために22 私は、令和5年度から秋田県の小学校で教壇に立っています。心強い大先輩である先生方と目を輝かせて学ぶ子どもたち、そしていつも温かく見守ってくださる保護者の方と共にかげかえのない日々を過ごしています。担任として奮闘する今、教師には、未来を担う子どもたちの歩みを支える大切な使命があると感じています。 高校在学時、私は秋田県の教員になるために秋田大学教育文化学部を選び、大学の4年間を通して教員採用試験の対策に励みました。秋田の教育を肌で感じた教育実習や研究室における地域に密着した授業づくり、そして、教員採用試験に向けた自主ゼミにおける対策など、4年間で得た経験や学びの全てが今の私をつくったと思っています。 3年から始まった教員採用試験対策では、教鞭を執っていらした先生方からもご指導いただき、面接や模擬授業、小論文の対策など多岐にわたって現場で戦力になるために必要な力をつけることができたと思います。また、私の周りには秋田県の教員を志す仲間や教員となった先輩が数多くいたことから、互いに助言し、励まし合い、まさに「チーム秋大」として試験に臨むことができました。客観的かつ多様な視点で自分の考えや実践を見直し、改善するということが大学4年間で身に付き、現場でも生きていると実感しています。 「就職先で自分はこんなことに力を入れる」という明確なビジョンや自分なりの教育観といった確固たる信念、そして不断の努力があれば、就職活動は自分の未来を自分でつくる黄金の期間になるはずです。大学生活は長いようでとても短いものです。卒業式で「やりきった」と思えるように、自分の可能性を広げて挑戦していってください。学校教育課程/教育実践コース令和4年度卒業 令和5年4月、私は総務省(旧自治省系)に入省しました。大学入学時には全く考えてもいなかった進路です。 私は地元のために働きたいと考え、秋田県庁を目指して就活していましたが、就活のマイテーマとして視野を広く持つことを意識していたため、官民どちらもインターンや説明会に参加して研究をしました。そこで私の考えが大きく変わったのを覚えています。横手市役所のインターンに参加した際に、市の財政は市単独で支えることができず、国の財政制度のもとに成り立っている、これは秋田県だけでなく日本全国の自治体の多くが同じ状況である、ということを学びました。このとき私の中で市役所でのインターンと国の説明会がつながり、財政面で日本全国の自治体のために働きたいと思うようになりました。私が総務省を目指そうと思ったきっかけです。視野を広く持って研究を行い、インターンや説明会に参加するチャンスを積極的に活用したため、第一志望である総務省から内定をいただくことができたと思っています。 アドバイスというより、私の体験を書かせていただきました。皆さんの就職活動がよりよいものになることを東京・霞が関から応援しています。地域文化学科/地域社会コース令和4年度卒業 私は現在、カスタマーエンジニアとして秋田市内でコピー機の修理や点検を行っています。1年間働いて感じた学生と社会人との一番の違いは、考え方がインプットからアウトプットに変わったことです。社会人は、状況を説明したり、技術を発揮したりと、能動的な行動を求められる機会が多いです。 中でも、年上の社員やお客様と友好的な関係を築くコミュニケーション能力は重要だと感じています。学生時代にアルバイトやボランティア活動で年上の方とはお話ししていましたが、それでも年齢や価値観が異なる人と円滑に対話することは難しいです。もし機会があれば、積極的にアルバイトや地域団体に所属することで今後に生かせるかと思います。 最後に、大学生活を楽しみつつ将来に活かすために重要なキーワードを3つ紹介します。「若さ」「仲間」「時間」です。旅行にでかけ、イベントに参加し、部活動を楽しみ、ボランティアに参加し、バイトで稼ぐ!とにかく1週間をやりたいことで埋め尽くしてほしいです。時間と若さと適度なお金がそろうのは今だけです。そして充実した日々は、最終的には就職活動や社会人生活に活きてきます。ぜひ、4年間を思いっきり楽しんでください! 地域文化学科/地域社会コース令和4年度卒業秋田市立八橋小学校教諭佐藤 歌純総務省高橋 元気SATOKasumiTAKAHASHIGenkiリコージャパン株式会社金子 雄大KANEKOYudai教育文化学部 卒業生の就 職 体 験 談

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