14コース専門科目特定地域研究ゼミイタリアの都市と美術に関する調査研究SASAKI Chika准教授(西洋美術史)学の中核となる文学、芸術、歴史、思想、言語学などです。自らを取り巻く地域の文化を広い視野で捉え、地域の国際化の基盤となるグローバル 感覚を身につけながら、異なる文化間の交流を促進するための方策を学びます。国際文化コースの多くの教員が担当するコア・カリキュラムに位置付けられる「特定地域研究ゼミ〔2026年度の入学者については「地域連携研究ゼミ」の一部として改編されます〕」では、日本および世界各国の様々な地域を対象とし、実地調査をはじめとする多様なアプローチを通じてその地域の理解を深めています。担当講座では、多様な都市国家の集合体としての基盤をもつイタリアを対象に、土地の特性と美術の関係を探求する講座を担当しています。現地で制作された美術作品が、都市の成り立ちや政治、宗教などの文化的状況とどのように関わり、また役割を果たしていたのかを史料に基づき研究しています。学生たちは、関心を持った美術作品を通じ、様々な観点から都市や地域を捉えることで、各自が今居る地域を見つめるための視点へとつなげています。語学検定(英語・独語・仏語・露語・中国語・朝鮮語)や海外研修・留学への支援制度を活用しながら、外国語の実践的な運用能力や視野の拡がりを獲得することを通じて、多文化共生社会の実現に貢献できる人材の育成に取り組んでいます。▶日本を含むアジア、欧米など、世界の多様な文化を学び、グローバルな視点から地域を考えるコースです。人文科学の知見をもとに、世界の中の日本、東北、秋田を学び、考えるこのコースで特に重視される分野は、人文科学生の声授 業 紹 介韓国・聖公会大学校での夏期研修でうちわ絵付け体験ローマにて授業風景(言語文化概論)在来生研修(秋田県立博物館分館 旧奈良家住宅)ゼミの研究対象であるカリアリ大聖堂入れ、伝統文化の継承・伝承・地域文化の現状把握、将来に向けてのあるべき姿の構想など、地域の現状に即した問題解決力を持つ人材を育成します。特定地 域研究ゼミは、留学先のイタリア・サルデーニャ島・カリアリの歴史と大聖堂について、現地調査を行いました。実際に大聖堂を訪れ、自分の目で教会内部の建築様式や祭壇画を観察することができ、研究内容がより具体的なものになりました。資料の情報と合わせて実地調査ができるということは、留学でしかできないことなので、貴重な経験をさせていただけてとてもうれしいです。相談があるときは、zoomなどを使用して、先生にサポートしていただきました。それ以外にも、ヨーロッパ 内の美術館で様々な作品を鑑賞したことで、今までは知らなかった画家の作品に触れることができました。卒業研究は、鑑賞する中で魅力を感じたヴェネツィア派の作品を扱いたいと思っています。国際的視野を持ち、地域を活性化できる人材の育成世界と自分のいる地域社会の双方を視野に佐々木 千佳コースの特色外国語と異文化についての学びを通じて、視野を拡げる国際文化コース
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