7 皆さんもご存知の通り、我々は地球温暖化対策を進めなければなりません。 従来の石油や天然ガスに代わる新しいエネルギー資源に注目が集まっていますし、もうしばらく石油系燃料を使うにしても、効率的な利用方法や CO2 対策技術が必要になります。 一度使った資源の再生・再利用も重要です。 例えば、リサイクルや資源循環などは代表的な考え方です。 さらに資源開発を進める上で忘 世界の資源学最前線を学ぶべく、各国の鉱山やそれに付随する研究機関等を訪問し、資源学の実際を学びます。 期間は1ヶ月程度で、そこで体験した様々な事象は、帰国後の卒業課題に役立てます。 私は海外資源フィールドワークで、モンゴルへ行きました。 ずっと見てみたいと思っていた、大草原に雲の影が映る景色を見られたことが印象に残りました。 モンゴルでは、地下水の調査に参加しました。 一見乾燥しているように見える地域でも、調査によって地下水が存在することがわかり、自然環境の奥深さを実感しました。 また、地下水の調査だけでなく、遊牧民の方々へのアンケート調査も行い、資源は自然科学だけでなく人々の生活とも密接に関わっていることを学びました。 この経験を通して、資源に対する理解には多角的なアプローチが必要であることを実感し、今後の学びに生かしていきたいと考えています。れてならないことは、環境に優しく生産・利用し、資源保有国とは良好な関係を築くことです。 資源を安定供給することができれば、産業や経済は成長するでしょうし、カーボンニュートラルの実現にも貢献します。 地球にある資源を科学的に探査し、効率よく生産、利用することを学びませんか。 国際関係や経済・政策面を通して見ると、視野が一気に広がると思います。 国際資源学部は我が国唯一の資源学に特化した文理融合学部です。 資源学は21 世紀を支える重要な学問領域だと言えます。 この古くて新しい資源学の世界に、皆さんと一緒に踏み出せることを期待しています。F E A T U R E S 国際資源学部は、地球科学から資源探査、開発・生産を対象とした理工系分野と、資源国の政策・文化や資源経済などを対象とした人文社会系分野からなり、資源を網羅的に学ぶことができる我が国唯一の「資源学」を対象とした学部です。 世界の第一線で活躍する教授陣を結集し、世界をフィールドに、資源の最先端を学びます。 国内外の大学や企業、研究機関との強力な連携体制のもと、国際舞台で活躍できる資源人材を養成します。国際資源学部 資源政策コース4年山田真滉さん 国際資源学部長 柴山 敦
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