愛媛大学法文学部 青い地球交流記 2022
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今だから大学生活のリアルを話そう!Study abroad brochure 20222千葉 多紀理(3回生)松岡 希沙(4回生)本語をミックスしながら、学生同士の対話を楽しみました。禍の長期化で、留学は難しい状況が続くなか、楽しい機会になったと思います。生と交流できる点に興味を持ちました。また、オンラインだからこその手軽さも決め手の1つです。ました。この原稿は当日手元に置き、トピックに迷った時の助けにしたり、トーク中に気になった話や単語などをメモしたりして活用しました。活の現状を話し合うこの企画は、語学学習において良い刺激になりそうだと考え、参加してみようと決心しました。2022年2月21日、アメリカのスタンフォード大学、京都大学学生、そして愛媛大学学生が参加して、オンライン企画「今だから大学生活のリアルを話そう」を実施しました。アメリカ側は学部生3人、大学院生1人、日本側は京都大学1人、愛媛大学法文学部2人と社会共創学部1人が参加しました。終始なごやかな、楽しい企画になりました。この企画は、長期化するコロナ禍で、リアルな海外交流が難しくなっているなかでの学生交流企画です。まずは、話そう!を優先し、それぞれ英語や日はじめにそれぞれの学生が自己紹介をしましたが、まだ少し緊張している様子でした。その後、ブレイクアウトルームを利用して、2〜3人のゆるやかなテーマに基づき対話を重ねました。ほんの少しの時間で、画面に笑い声が響くようになり、みるみる英語や日本語が流ちょうになっていきます。参加学生の多くは、両国の違いよりも、日米の学生たち共通のことにフォーカスしていたようです。たとえば、リモート授業の際に自宅でどんなリフレッシュをしていたか、またインターネット上での表記(wなど)の意味、「推し」の話しなどです。最後には、参加学生がそれぞれ「今度は、日本やアメリカで実際に会いたいね」「留学に行くことが出来たら連絡するね」と言い合っていました。コロナ私がこの企画へ参加を決めた理由は、自分と同年代の人たちと英語を使って交流してみたかったからです。大学の授業では、日本人の学生同士やネイティブの教授との英会話が中心だったので、学参加にあたっては、主に話す内容の準備をしました。今回の企画では事前に話すテーマを知らされていたので、テーマごとに自分が話したい内容を日本語と英語で紙に書き出し、簡単な原稿を作り参加してみてよかったと思ったことは、英語での会話の楽しさに気づけたことです。参加する前は、アメリカの学生と英語でうまく会話できるのだろうかと不安を感じていましたが、企画が始まってからは今までの不安が吹き飛ぶくらい会話に夢中になることができました。もちろん途中で言葉につまることもありましたが、相手の学生は日本語学習者であるため、時には日本語の力を借りながら自分の考えを伝えることができました。また、色々と制限がある状況下でも、チャンスを見つけてチャレンジをするという積極的な様子に刺激を受けられたのもよかったです。この企画で驚いたことは、アメリカの学生の日本語の上手さです。特に、タメ語と敬語を使い分けたり、「いえいえ、そんな…」と日本特有の謙■表現を使いこなしたりしているところを見て感じました。また、日本の若者文化にも精通している学生が多く、最近のアーティストなどもしっかりと把握できている点にも驚きました。その一方で、私は日本のおすすめのイラストレーターを尋ねられた時に答えることができなかったのが心残りです。文化が異なる人同士の会話では、それぞれの文化についての会話は必至だと思うので、もう少し自国のことについても知識をつけておきたいと思いました。コロナ禍の影響を受け、予定されていた語学留学が中止になってから、ここ2年間は自分ひとりで机に向かって学習することが多くなっていました。同年代の大学生と、英語・日本語を使って学生生交流会を迎えるまでの間は、指定された3つのトピック「大学生活・留学・若者文化」をもとに、どんな内容を取り上げるか考えて簡易なプレゼンを準備したものの、緊張でなかなか寝つけない日々が続き、ドキドキしながら当日を迎えました。実際に参加してみて驚いたのは、スタンフォード大学の学生さんの日本語が、母語話者かと勘違いするほど上手だったことです。日本の学生さんも、文章の構成が明確でとても綺麗な英語を話されていたため、語学へのモチベーションが高まりました。人と関わる機会が減り、終わりの見えない状況に心が折れそうになることもあったのですが、今回の企画に参加したことで、自分と同じように言語を習得しようと勉強している仲間が国内にも海外にもいると知って、ひとりではないのだと励まされました。私自身は、うまく英語で説明できない部分を日本語で補いながら話してしまったため、咄嗟に英語が口から出てこない歯痒さと自分の未熟さを痛感し、反省しています。母語以外で自分の考えを述べることは容易ではないため、自分の語学力に向き合いながら学習を継続し、実際に英語で会話する時間を定期的に作ることが今後の課題です。最後に、私は今回の企画を通して、「自分の中にある小さなプライドを捨ててみる」という姿勢を大切にしていきたいと感じました。参加前は、失敗したらどうしようかと不安で頭がいっぱいになり、自分で参加すると決めたのに逃げ出したい気持ちもありました(お恥ずかしい限りです…)。しかし、今回参加してみて、挑戦することで初めて見えてくる景色や思いがけない出会いがあると気づくことができました。自分にとって新たな挑戦に一歩踏み出すことは、時にとても勇気のいることですが、完璧を目指すあまり臆病になってしまうのは、ちょっと勿体ないかもしれません。何かと不自由な状況下でも、行動力や決断力が鈍らないよう、少しずつ自分のできることから挑戦していきたいと思います。拙い文章ではありましたが、これを読んでくださった皆さんにとって少しでもお役に立てていましたら幸いです。オンライン日米交流企画離れていても、心は近くに自分の中にある小さなプライドを捨ててみる

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