愛媛大学法文学部 青い地球交流記 2022
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生きていると実感する毎日 ABROADアメリカで学ぶということ《カレッジ・オブ・レイクカウンティ(アメリカ)》祝日に友達と遊んだときの様子Study abroad brochure 20224《忠南大学校(韓国)》ものです。矢原 愛里(修士1年)こんにちは。私は8月から5か月間、イリノイ州シカゴの少し北にあるCollege of Lake Countyに交換留学生として在籍していました。CLCを留学先として選んだ主な理由は、3年前CLCから愛媛大学に来ていた留学生との交流を通してアメリカでの学びと生活に興味を持ったこと、そしてその際に引率として来ていた先生の授業を受け、もう一度その先生の授業を受講したいと考えていたことです。また、私の研究分野である「翻訳」において、自身を現地の生活に浸しながら文化・社会について深く学ぶことがことばのさらに奥にある意味の理解に繋がると考え、留学を決意しました。現地ではTESOL(英語教授法に関する科目)、Writing、新入留学生必修のAmerican College Culture、そしてアメリカで学ぶことに意義があると考えてジェンダー・人種のクラスと社会学を履修しました。特に人種、ジェンダーにおける差別は根強く残っており、目を背けたくなるような現実も目の当たりにしました。授業のスタイルは議論や発表を通して進められるアクティブラーニング形式のものが主です。毎週全ての授業から調査課題やエッセイ、リフレクション、ジャーナル等の課題が出されました。週によってはテストの準備に追われ、週末まで時間がかかってしまうことも多くありました。留学生ということもあり、課題や勉強に費やす時間は恐らく周りのアメリカ人の生徒よりも1.5〜2倍はかかっていたと思います。そのような日常の中でも、友人の誕生日やハロウィン、クリスマスにはパーティーをしたり、金曜日の授業後には友人と出かけたりと、アメリカでの生活を大いに楽しみました。シカゴの冬は寒さが大変厳しいのですが、だからこそ冬の楽しみ方をよく知っているなと感じられる街の景色・イベントが多く見られました。私がこの留学を経て一番印象に残っているのは、現地で出会った人のことです。今まで身近に感じたことのなかった国から来た留学生の友達、一緒に授業を受け、困った時に助けてくれた友達と先生、グローバルオフィスのスタッフさん...人の輪が地球全体に広がるような感覚でした。正直に言ってしまうと、楽しいことよりも大変な思いをすることの方が多かったですが、それも含め、行ってよかったと心から思っています。出会った人の話を聞いてハッとさせられる、これまで当たり前だと思っていたことがどれだけありがたいかということに気付く、自分の新しい一面に気付く、どれも今後の私に大きく影響を与えるE.S.(3回生)私は、一学期間韓国の大田市にある忠南大学に交換留学をしてきました。私が愛媛大学に入学したのは、ちょうど新型コロナウイルスが流行しはじめた頃で、対面授業もほぼほぼなく、サークル活動にも参加せず、交友関係もほとんどないような空っぽな大学生活を約2年間送ってきました。大学生活も折り返しになる3回生になる頃、大学生活において「何か熱中したこと」が欲しいという思いが強くなり、2回生からはじめた朝鮮語の学習の延長として、忠南大学への交換留学を決意しました。韓国は日本から最も近い外国であるため、ソウルといった定番の観光スポットではほとんど日本語が書かれていますが、忠南大学がある大田はそうではありません。受動的なマインドでは普通に生活を送ることすらできないような「リアルな海外生活」が待っていました。しかし、このような環境はとても刺激的で、語学力はもちろん、生きる力そのものを成長させてくれるように感じました。海外留学と言えば、韓国だったら韓国人というように、現地の人と仲良くなるイメージがあると思います。もちろん沢山の韓国の方と友達になりましたが、それだけではありません。留学の良さというのは、「韓国語を勉強したい」という同じ志を持って韓国に来ている様々な国の人と友達になれることだと思います。忠南大学の学生寮は二人一部屋で、私はキルギス人の方と同室になりました。また、学生寮のキッチンは共同のため、様々な国の人と譲り合いをしながら生活しました。お互い韓国人ではないのに、韓国語に英語を交えながら話す光景は、はたから見たら不思議にうつるかもしれませんが、当時の私たちは必死で、このような経験は日本にいたらなかなかできないことで貴重なことだったと振り返って思います。今の私は、この交換留学を通じて、充実した大学生活を送れていると胸を張って言えます。「留学」というのは、どこかきらきらした特別な人がやることのように思われるかもしれません。私もそうでした。しかし、実際は学びたいという思いがあれば誰にでもできることです。特に大学の交換留学は安く、自身で留学先を探すよりも簡単に、安全に行くことができます。海外に興味のある方は、旅行という選択のほかに交換留学を考えてみて欲しいです。シカゴの街並み3年越しに友人と再会@ミレニアムパークCLC Grayslakeキャンパス韓国の屋台での食事友人とアイススケート交換留学体験記留学留学

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