愛媛大学法文学部 青い地球交流記 2022
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THAILAND海外インターンシップが再開されました!5Study abroad brochure 2022PIMの学生さんたちと一緒にワット・ポーとワイ(合掌)!中央大学の学生さんたちも合流!PIMの職員の方々とともに発表中!象に乗りました!トゥクトゥク乗車体験ふりかえりレポートより濟木 あかね(2回生)今回の海外研修を経て特に実感したことは、「言語の壁は自分が思っている以上に高い」ということである。昨今は英語が世界共通語としての立ち位置を確立しており、日本企業でも社内公用語を英語に設定している場合も、まばらにみられるようになってきた。また、私自身大学で接する外国からの方々は、大抵英語に堪能(またはネイティブ)であり、「英語は世界共通語、誰でも簡単な言葉は通じる」と実感することが多かった。しかし、今回タイで現地の人々とかかわる中で、少なからずその考えは覆されることとなった。やはり現地の言葉を話す・理解できるということは重要である、と気づいたのだ。スタッフ:■林建司 石坂晋哉 (法文学部)参加者数:6名(法文学部生5名、工学部生1名)研修内容:企業見学(CP ALL、TOYOTA GREENTOWN、YAMAMORI)、提携先大学の広報活動へ     の参加、語学文化研修、学生交流会、世界遺産視察等行  程:2022年9月3日羽田空港発、9月12日羽田空港着費  用:20万円程度(国際航空券代:約12万円、日本国内移動費:約2.6万円〔松山発着の場合〕、     宿泊費・食費:3万円程度、タイ国内移動費:ほぼ0円!、その他:1〜2万円程度)法文学部ではコロナ後初となる引率型海外研修を、9泊10日の日程で、タイにて実施しました。渡航前には、提携先大学であるパンヤピワット経営大学(PIM)との間で、学生主体のリモート交流をし、両学学生の「期待感」を高めました。コロナ禍という事情等により、今回は例年と異なり、高齢者ケア施設でのアクティビティや中等教育学校での模擬授業を、残念ながら行い得ませんでした。それでも、参加学生は能動的な姿勢で研修に取り組みました。例えば、企業見学では、質問タイムに積極的に手を挙げ英語で質問をし(「会社が大学を設立する意義とは?」、「生産性向上のための機械化推進とタイ人の雇用確保とのバランスをどう考えているか?」等)、PIMビジネス日本語学科学生との交流では、自分の出身地の紹介を、「わかりやすい日本語」に心がけながら行っていました。また、温かく私たちのお世話をしてくださったPIM職員の方々の「プロ意識」からも多くを学んだようです。渡航費補助については、4名が7万円、2名が4万円を受給しました。また、本学のご配慮により、今回はタイでのVAN借上代等を全額補助していただきました。多くの皆さまに、深く感謝申し上げます。しかし、同時に「コトバが通じなくとも、相手を理解しようとしたらある程度は通じる」ということも、実際に体験した事実である。例えば、コンビニエンスストアに行った際にタイ語で何かを尋ねられているとする。タイ語がわからないと、何を言っているかはよくわからないだろう。だが、弁当をもって店員の背後にある電子レンジを指さされると、「お弁当をあたためますか?」と聞かれていると推測できる。マーケットに行った際は、金額を電卓で示してくれるなどの対応を行ってくれる人もいた。このように、言葉を理解することができずとも、双方の努力によってコミュニケーションを取ることができることを、非英語圏の国で体験することができた。この「双方の努力」が、特に母語話者同士での会話ではあまり注目されない分、これからの生活で意識していくべきことのひとつであると考えた。(中略)本インターンシップは、先生方はもちろん、提携先大学であるパンヤピワット経営大学の日本語学科の学生を筆頭として、多くのタイの方々に助けられ、はじめて実現したものである。日程の後半に現地の学生が私たち日本人学生を連れて、ナイトマーケットや観光地、カフェに連れて行ってくれたように、これから日本に訪れる予定の留学生の方とも多く話し、多くのものを国に持って帰れるように、全力でサポートしたい。(渡航終了直後に、授業担当教員へ提出した「ふりかえりレポート」より抜粋。一部補筆修正。)「コトバの壁」を乗り越えるには?

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