愛媛大学広報誌 ドット・イーフォリオ vol.16
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COLLECTION 1957年に愛媛県東温市皿ヶ嶺(当時は温泉郡重信町)で発見されたベニモンカラスシジミのホロタイプは、常設展示されていませんが愛媛大学ミュージアムの収蔵標本の中で最も貴重な標本の1つです。当時、愛媛大学農学部の学生だった太田喬三さんによって発見された本種は、発見されてすぐに論文が公表され、一大センセーショナルを巻き起こしました。 しかし、環境の変化により食樹のコバノクロウメモドキが無くなり最初に発見された皿ヶ嶺ではまもなく姿を消し愛媛県からも絶滅したとされています。現在では本州と高知県の一部に生息地が知られるだけです。愛媛県内のどこかに生き残っているのではないかと多くの昆虫愛好家が調査していますが、再発見には至っていません。〒790-8577 愛媛県松山市道後樋又10番13号TEL:089-927-9022 MAIL:koho@stu.ehime-u.ac.jp編集・発行/愛媛大学広報室 2022年3月 発行愛媛大学ミュージアムEhime University Museumベニモンカラスシジミのホロタイプ

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