愛媛大学広報誌 ドット・イーフォリオ vol.17
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ル3000ナグシ光発学化ルーロトンコドイマドリサeuav-P01goL-0BB+BB6543210)l(204++6Log2[ポマリドミド/ジメチルスルホキシド]O12前肢後肢コントロールPLZF ノックダウンSALL4PLZFコムギ無細胞タンパク質合成系とAlphaScreen法を組み合わせることにより、サリドマイド依存的にCRBNと相互作用するタンパク質検出方法を構築。網羅的な探索の結果、サリドマイドやサリドマイド誘導体によって引き起こされる猟奇性に関与するタンパク質(PLZF)を発見。半世紀以上も解明されなかったサリドマイドの副作用の原因を特定することに成功した。ゲノムデータ祖先型アルゴリズム近位依存性ビオチン標識11プロテオインタラクトーム解析共同研究拠点PRiME拠点長新たなビオチン化酵素を開発大腸菌が持つビオチン化酵素(BirA)の配列から祖先型配列と呼ばれる新たなビオチン化酵素の配列を設計し、AirIDと名付けた。AirIDは3時間以内のビオチン化を可能とし、細胞毒性を一切示さないことなどが確認された。この結果から、AirIDは短〜長時間の反応に幅広く利用できる、汎用性が高いビオチン化酵素であり、相互作用解析のための新たなツールとなり得ると期待される。サリドマイドによる副作用のメカニズム解明静岡県立大学食品栄養科学部徳島大学先端酵素学研究所藤井節郎記念医科センター (eLife誌2020年6月18日発表)相互作用したタンパク質へ結合しているビーズが近接するとこで化学発光シグナルが発生するアクセプタービーズFLAGGST相互作用タンパク質blsCRBNコムギ無細胞系によって合成されたタンパク質を用いた相互作用解析(左)およびヒト転写因子プロテインアレイを用いた網羅的な相互作用解析の結果(右)ニワトリ胚におけるPLZFのノックダウン結果(左)およびサリドマイド投与によるニワトリ肢芽におけるPLZFの分解(右)城戸 康希山中 聡士 研究員澤崎 達也 教授野澤 彰  講師伊藤 創平 准教授小迫 英尊 教授       他40002000PLZF10001,118種の転写因子祖先型酵素AirIDによる相互作用タンパク質のビオチン標識AirID-CRBNを用いたIMiDs(サリドマイド誘導体)依存的な標的タンパク質のビオチン化の模式図SALL4東北大学大学院生命科学研究科名古屋大学大学院生命農学研究科名古屋工業大学大学院工学研究科(THE EMBO JOURNAL誌2021年1月20日発表)WIZZNF827ZMYM2ZNF536ZNF644P = 0.05-6-4-2AirIDIMiDsビオチンCRBNビオチンスケールバー100μmビオチン化Bタンパク質CRBNAirIDAirIDCRBN標的標的タンパク質化学発光励起光ビオチンドナービーズサリドマイドBirAAirID標的タンパク質質量分析法によるビオチン化標的タンパク質の同定広範な学術分野に貢献する研究成果を生み出して欲しい関連しており、広範な学術分野で研究成果 プロテオインタラクトームに関連する研究が寄与することが期待されています。領域としては分子生物学、生化学、細胞生 私自身、学生時代に見たセミ・ドキュメン物学などの基礎生物学分野が基本にありタリー映画『典子は、今』をきっかけに、ます。また近年は複合体タンパク質を制御サリドマイドによる副作用の原因解明にできる薬剤が次世代の創薬ターゲットと成功。また柑橘の病気を防ぐ研究についして注目されていることから、広範な疾患のても現在論文を執筆中です。世の中の役に分子メカニズムの解明、それを標的とする立つ多様な研究を、PRiMEから生み出し創薬など各種応用研究の対象として重て欲しいと願っています。要視されています。研究成果は基礎生命科学、臨床を含めて医歯薬学応用研究にも澤崎 達也タンパク質相互作用解析に利用可能な新たなツールを開発_全タンパク質レベルでの簡便な相互作用解析が可能_愛媛大学大学院理工学研究科博士後期課程3年愛媛大学プロテオサイエンスセンターサリドマイド催奇性を引き起こすタンパク質の発見_サリドマイドによる副作用のメカニズムを提唱_愛媛大学プロテオサイエンスセンター山中 聡士 特定研究員澤崎 達也 教授野澤 彰  講師田村 宏治 教授鈴木 孝幸 准教授柴田 哲男 教授  他

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