愛媛大学水上競技部 1956年に創部された「水上競技部」は、現在男女合わせて18人が所属しています。「私たちは毎年、自分たちの目標を熟語に託していますが、今年掲げたのは『堅忍実直』の四文字です」と話すのは主将の宮本康平さん。コロナ禍により、活動は多くの制限を受けていますが、「辛抱強く、実直に歩もう」という意気込みをこの言葉に込めたのです。練習は週3〜4回を基本とし、6〜9月いっぱいは城北キャンパスのプール、それ以外の時期は石原スポーツクラブの温水プールを借りて行っています。練習メニューを部員たちが相談して決めているのも部の特徴の一つで、コーチなどの指導者はいません。気づいた点をお互いに指摘し合ったり、アドバイスを求めたりしています。 普段は各自が自立心をもって技術を磨き、困った時には手を差し伸べ合うことができる雰囲気が醸成されており、今夏開催された第73回四国地区大学総合体育大会(四国インカレ)では、男女ともに総合優勝を果たすなどしっかりと結果につながっています。練習では声がけをし、タイムを測って部員たちをサポートするマネージャーの奮闘ぶりも目をひきました。 個人種目が主体となっている水泳ですが、水上競技部ではチームワークを大切にしており、マネージャーも含めて仲間意識はとても強いと自負しています。水泳は基礎体力の向上につながる生涯スポーツ。「水泳のお陰で健康な毎日を過ごせています。これも部活動のメリットかもしれません」と話す宮本さんです。 Ehime Univ.SwimmingTeam宮本 康平 さん愛媛大学水上競技部主将(愛媛大学工学部工学科材料デザイン工学コース3年生)入学当初は部活動をしておらず気楽に過ごしていたのですが、どうも充実感を得ることができず、2年生から入部しました。兄が水上競技部の主将をしており、私自身、子どもの頃から水泳に取り組んでいたので、「やるなら水上競技部だ」と考えたのです。今は部全体で目標に向かう一体感の虜になっており、部活動は私の学生生活になくてはならないものになりました。私たちは学生生活をコロナ禍とともに過ごし、色々なことを諦めねばなりませんでした。そんな中、部活動があることで喜びや達成感を味わえました。16「雰囲気の良さがこの部の魅力」と話す教育学部2年生の加藤瑠菜マネージャー。全員で明るく真面目に目標に向かうのが水上競技部の魅力。チームワークも抜群です。四国インカレの総合では男子は4連覇、女子は6連覇中です。シリーズ愛媛大学「われら、一番星!」学生生活を豊かにしてくれる部活動で得られる充実感
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