愛媛大学広報誌 ドット・イーフォリオ vol.17
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愛媛大学の4年間が今の自分の基本です面積の約70%以上を森林が占めている愛媛県は、檜や杉の生産量で全国の上位に輝いています。そんな愛媛の林業を最前線で支えているのが、愛媛県南予地方局に勤務する山口菜子さん。この仕事に進んだきっかけを生み出してくれた愛媛大学在学中の思い出や現在取り組んでいる仕事のやりがいについて、笑顔いっぱいに話していただきました。 応用生命科学分野への興味から、その研究分野で知られている愛媛大学農学部へと進学しました。入学後の方向性に大きな影響を与えたのは、部活動(ワンダーフォーゲル部)です。それまでまったく経験のなかった登山を始め、野山で過ごす時間が増えたことから自然への思いが深くなり、生物環境学科森林資源学コースへと進みました。またSUIJIサービスラーニング・プログラム(※)で、地域の方と触れ合った経験も有意義でした。こうした愛媛大学での学びが、現在の仕事につながったと思っています。 入庁から6年目の今春、肱川流域林業振興課へと異動し、新鮮な気持ちで業務にあたる日々です。私の主な仕事は森林林業の普及指導で、補助金の交付をサポートしたり、林地の保全についての指導を行った※日本とインドネシアの農村漁村で展開する6大学 (愛媛大学、香川大学、高知大学、ガジャマダ大学、 ボゴール農業大学、ハサヌディン大学)協働サービス ラーニング・プログラムり、経営指導をしたりと多様な事案に対応しています。現場に出向くことも多く、たくさんの方と円滑にコミュニケーションをとることも大切。ありがたいことに、上司や先輩、同僚に恵まれており、色々な面で支えていただいています。 今は仕事が楽しくてとても充実した毎日ですが、一方で学生時代の時間のゆとりを懐かしく思うこともあります。その時間を活用して、もっといろんなことにチャレンジすれば良かったとも感じています。私はSUIJIのプログラムでインドネシアに2週間の短期留学をしました。わずかな期間ですが、人生観や価値観を一変させるほどの大きな経験だったと思っています。だからこそ、ほかにもやれたことがあったのでは…と感じています。どんな小さなことでも良いので、時間に余裕のある学生時代だからこそできることに、どんどんチャレンジしてください。|地元を遠く離れた愛媛大学農学部 に進学した理由は?|現在のお仕事や職場環境について 教えてください。|最後に先輩として後輩たちへの アドバイスをお願いします。[シリーズ]愛媛大学・卒業生を訪ねて山口 菜子さんNako Yamaguchi1994年、京都府京都市生まれ。京都成章高等学校卒業後、愛媛大学農学部へ進学。2016年、生物環境学科森林資源学コースを卒業後、4月に愛媛県入庁。現在は南予地方 局農林水産振興部 八幡浜支局 肱川流域林業振興課勤務。大学時代はワンダーフォーゲル部に所属。休日にはカフェやパン屋さん巡り、山歩きでリフレッシュ。Profile18現在の職場にいる愛媛大学出身者たち。愛媛大学の思い出話などで盛り上がることもあります。

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