愛媛大学広報誌 ドット・イーフォリオ vol.17
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療・研̶発症原因を解消するプロドラッグを創出し、 疾患モデルマウスの治療に成功̶ 愛媛大学大学院医学系研究科の金川基教授、東京大学大学院医学系研究科の戸田達史教授らの研究グループは、糖鎖異常型とよばれる筋ジストロフィーモデルマウスの治療に成功しました。 今回の発見は糖鎖異常を発症要因とする疾患の治療法開発にむけて画期的な成果となり、筋ジストロフィーや先天性糖鎖不全症などの希少難治性疾患の治療法開発にむけて大きな貢献が期待できます。 本研究成果に関する論文は、令和4年4月に掲載されました。医究研国生(令和4年4月14日)究・地域(令和4年5月30日〜令和5年3月31日)際・学 令和4年5月26日(木)、6月2日(木)の2日間、国際連携推進機構では、英語外国語大学(インド)、協定校のカリフォルニア州立大学サクラメント校およびワシントン大学(アメリカ)とのオンライン交流会を実施しました。本交流会は、国際連携推進機構国際教育支援センターのヒディング・アドリアナ助教指導のもと、法文学部の学生4人が主体となって開催し、学生と教職員あわせて50人が参加しました。 交流会では、本学の学生が学生生活や愛媛の文化・食べ物について、また英語外国語大学の学生はシーク教・イスラム教・ヒンドゥー教、その他の宗派についてプレゼンテーションを行いました。続いて英語外国語大学の学生がシーク教の礼拝所であるグルドゥワラをヴァーチャルツアーで案内しました。交流の時間には、俳句の英訳や日本語のしりとりを行い、互いに交流を深めました。 本学およびアメリカの協定校の学生や教職員にとって、さらに交流を深める良い機会となり、インドの英語外国語大学とは、新しい交流のきっかけとなりました。(令和4年5月26日、6月2日)新しいタイプの筋ジストロフィー治療薬の開発愛媛初!白亜紀首長竜化石の発見愛媛大学ミュージアム期間限定展示英語外国語大学、カリフォルニア州立大学サクラメント校、ワシントン大学とのオンライン交流会を実施しました̶道後白亜紀層からの首長竜歯化石の確認̶ 愛媛大学大学院理工学研究科・理学部理学科地学コース(地質古生物分野:鍔本・楠橋・岡本・堀)の研究グループは、愛媛県道後姫塚の白亜紀の地層(約7400万年前の和泉層群基底部分)から爬虫類遊離歯化石を発見し、エラスモサウルス科の首長竜歯化石の可能性が高いことを確認しました。この研究は、愛媛大学理学部学生が現地で発見した化石を、首長竜化石専門家である神奈川大学の佐藤たまき教授と共に検討した成果です。本発見は、愛媛県初の首長竜化石の発見を示唆するもので、白亜紀当時の海棲爬虫類の研究の発展に貢献することが期待されます。また同時に道後化石産地の学術的重要性を示すものでもあり、関係機関・企業と連携しながら、今後の保全や次世代教育活動へとつなげていく予定です。糖鎖異常広報室からのお知らせ 「folio」には、「二つ折り版の本」という意味があります。その本の中に「full of live information on Ehime University(愛媛大学の生の情報満載)」しているのが「 folio(ドット・イーフォリオ)」です。今後更なる誌面の充実のために、皆様のご意見をお待ちしております。特に興味をもたれた記事、今後読んでみたいテーマなど、お気軽にご意見をお寄せください。〈愛媛大学広報室 MAIL:koho@stu.ehime-u.ac.jp〉Instagram@ehime_univ14日(木)付でネイチャーコミュニケーションズ誌正常の筋肉細胞筋ジストロフィー白亜紀の海(画:岡本隆准教授)オンライン交流の様子今回開発したプロドラッグ療法CDP-CDP-リビトールリビトール20基底膜糖鎖細胞膜糖鎖の異常で発症基底膜細胞膜糖鎖が基底膜と細胞膜をつなぐ糖鎖をつくる酵素や糖鎖の材料(CDP-リビ トール)をつくる酵素に変異があると、糖鎖が伸長できず病気になる研究の概要図細胞に入れないプロドラッグ化すると細胞の中に入る糖鎖の材料となる糖鎖が回復する筋ジストロフィーモデルマウスの治療に成功https://www.instagram.com/ehime_univ/https://twitter.com/Ehime_UnivYouTube愛媛大学公式チャンネルhttps://www.youtube.com/user/EhimeUnivTwitter@Ehime_Univ

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