愛媛大学広報誌 ドット・イーフォリオ vol.17
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HHH5HHIle324Cys332Met347Gln382Ser364Ile378Phe294Thr288His290Leu352Leu307Phe323Leu314Cys299Ala298CICICICI関心の高さがうかがえました。 このほか、LaMerの活動を広く国内外に知っていただくための広報にも積極的に取り組んできました。日本語版・英語版のウェブサイトの運営、年2回のニュースレターの発行、YouTubeを通じた「すぐわかる“すぐにはわからない環境変化”の調べ方」の動画配信など、多様なツールを活用してきました。今後もこうした活動を継続的に行っていく方針です。化学汚染・沿岸環境研究拠点LaMer拠点長Elimination2,4,5-TBPBDE99Metabolismseafood化学物質曝露によるネコの健康調査の様子Accumulation2,4,6-TBPペットフードの安全性を検証日本で飼育されているペットのイヌ、ネコの血中を分指揮した結果、高濃度の臭素化フェノール類が残留していることが判明。これは魚介類を原料とする曝露であることを確認。さらにイヌ、ネコの血中からは臭素系難燃剤の代謝生成物であると推測されるブロモフェノール類を検出。研究は北海道大学獣医学部、大阪中津病院との共同で行われ、研究成果は全米化学会の国際学術誌に掲載された。日米韓の3国で行った共同研究試験管内の実験とコンピュータシミュレーションによって、ダイオキシン類によるホッキョクグマ芳香族炭化水素受容体(AHR)の転写活性化能を評価。試験管内での実験の結果、ホッキョクグマは高感受性のマウスのAHRと同様に感受性が高いことが分かった。またコンピュータシミュレーションにより、ダイオキシン類との反応に関わるAHRのアミノ酸残基を特定した。これは韓国・米国とともに行われた国際共同研究の成果である。愛媛大学沿岸環境科学研究センター(CMES)北海道大学獣医学部大阪中津動物病院(Enviromental Science and Technology誌 2017年8月31日発表)ホッキョクグマAHRタンパク質の立体構造モデル(左図)ダイオキシン類との結合予測モデル(右図)ダイオキシン類に対するホッキョクグマの感受性に関わるAHRの種特異的配列;T���, A���, A���, S���, Y���, I���, L���, A���ホッキョクグマAHRの種特異的アミノ酸配列とダイオキシン類に対する感受性の関係水川 葉月野見山 桂田辺 信介石塚 真由美池中 良徳中津 賞ペットフードを介した臭素化フェノール類の曝露経路ペットフードの安全性についてはこれから検討が必要愛媛大学沿岸環境科学研究センター(CMES)慶熙大学校(韓国)ニューヨーク州保健局ワズワースセンター(米国)アメリカ合衆国魚類野生生物局(米国)(Enviromental Science and Technology誌 2019年12月16日発表)岩田 久人Ji-Hee HwangEun-Young KimKurunthachalam KannanThomas J. Evans転写・翻訳転写・翻訳CYP�A�誘導能;TCDD>PeCDD=PeCDF>TCDFダイオキシン類CYP�A�誘導応答CYP�A�誘導能;TCDF>PeCDF>PeCDD>TCDDダイオキシン類応答国内外から注目されるLaMerを広く知っていただくために 今年6月に開催された環境化学物質3学会合同大会(第30回環境化学討論会、第26回日本環境毒性学会研究発表会、第24回環境ホルモン学会研究発表会)で、重点テーマセッション「環境化学・環境毒性学の融合による共同研究―LaMerの成果と展望―」を企画しました。このセッションでは、LaMerの過去6年間の活動で得られた研究成果が報告されました。私を含めて6人の講演には質疑応答も活発で、LaMer発の研究に対する岩田 久人日本のペット動物の血中およびペットフードに含まれる人為および自然起源の臭素化フェノール類の解析AHRオーソログリガンド結合部分AHRリガンド結合部分ホッキョクグマの感受性とCYP�A�誘導環境汚染物質に対するその規定因子の解明マウスホッキョクグマ

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