愛媛大学 社会共創学部 GUIDE BOOK 2022
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自然環境と社会環境の総合的デザインを実践的に学ぶ自然科学と社会科学の両方を含んだ文理融合教育の下、自然環境や社会環境の総合的デザインに関わる実践的な知識や技術に基づいて、地域社会が抱える危機を捉え、人と自然が共生する持続可能な地域社会を共に築き上げる人材を育成します。環境デザイン学科今、人間社会は豊かな生活の場を作り出していると共に、地球環境を破壊してきたことや自然力と戦わざるを得ない状況を生み出しています。人類は、安全・安心な地域社会づくりや豊富な地球環境づくりに力を入れていますが、世界で発生した自然災害による人的・物的被害は衝撃的な規模です。人類の営みが、地球に対する太陽からの熱エネルギーの伝わり方やその量を変化させ、近年では気象災害が増加しています。本学科では、主に「自然災害」と「地球環境」を中心に豊かで、安全安心かつ持続可能な地域社会環境づくりについて学ぶことができます。また、自然災害、環境、地域社会のしくみに関する自然科学的観点と調和した社会づくりに向けた社会科学的観点から文理融合型教育研究に取り組んでいます。MEG OM DATT IR学科長/バンダリ・ネトラ・プラカシュ(専門:土木施設工学)自然科学と社会科学から、持続可能な社会を追求するSUS環境サステナビリティコース本コースでは、自然環境と社会との望ましい関係性を構想できる感性を身に付け、その実現のために必要な調査・計画・管理に関わる知識と技能を修得します。具体的には、自然環境に関わる各種専門分野の知識・技能の横断的・実践的な学修を通じて、様々な観点から自然環境と社会との関係性を考察できる多面的な探求力、多様な関係性の中から重要な課題を発見できる課題発見力、その解決に向けた道筋をデザインできる構想力、そして、その道筋を地域社会の文脈に即して活かすことのできる実践力を身に付けます。地域デザイン・防災コース愛媛県では、南海トラフ地震をはじめとする巨大災害の勃発や環境問題の深刻化が懸念される一方で、グローバリゼーションや少子高齢化に伴う地域コミュニティの衰退が危惧されており、地域社会がいかにして活力ある形で存続できるかが問われています。本コースでは、まちづくりや地域防災の現場実務に学生自らが参画し、そこでの活動を通じて実践的な知と技能を養う実践的教育を推進します。それとともに、関連する社会科学諸分野の専門教育を通じて、地域が抱える諸問題の総合的な解決に資するデザイン能力と政策マネジメント能力を身に付けます。私たちの暮らす街には、広場や沿道など様々な公共空間があり、行政や民間企業、市民、及び専門家など、多様なステークホルダーが連携し合いながら、その地域にあった空間づくりを協働で進めていくことが求められています。環境デザイン学科では、このような公・民・学の連携によるまちづくりを実践的に学ぶために、「松山アーバンデザインセンター」と連携した学生活動や調査研究を行っています。「松山アーバンデザインセンター」は、市民に開かれた場でまちづくりに関わる議論や活動を積極的に行い、魅力的な公共空間のデザインやそのための地域協働の支援に取り組んでいます。PO魅力的な公共空間のデザインを追求̶「松山アーバンデザインセンター(UDCM)」と連携した実践教育̶18

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