愛媛大学 社会共創学部 GUIDE BOOK 2022
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地域資源マネジメント学科地域資源とは、何を指しているのでしょうか?自然環境、街と根付いている風俗・習慣、食文化、産業、伝統行事・イベント、歴史的遺産、スポーツ文化、そして住んでいる人々自身が「地域の貴重な資源」と捉える事ができます。地域ではコミュニティを再生し、地域の活性化を促進する社会人への育成が強く求められています。地域資源マネジメント学科には農山漁村、文化資源、スポーツ健康マネジメントコースの3つのコースがあり、食文化や環境資源を支える農山漁村の振興、地域の文化遺産や伝統文化の継承と活用、スポーツを通じた住民の健康づくりとふれあいの活性化等を目指しています。4年間にわたる大学での学びと多彩なフィールドワークやインターンシップ等への取り組みは、皆さん自身の成長の大きな糧になることを確信しています。私達の住む地域の活性化に教員と共に取り組み、自分自身が貴重な社会人人材(資源)になることを目指しましょう。MEG OM DATT IR学科長/浅井 英典(専門:運動生理学)地域の活性化を目指す貴重な人材(資源)にSUS地域資源マネジメント学科では、地域の資源や課題に着目して、課題解決や資源活用に向けて積極的に行動する、地域の担い手となる人材を育成します。この授業では、「農山漁村領域」、「文化資源領域」、「スポーツ健康領域」といった多様な学問領域を融合させながら、地域資源を再評価し、これからの地域社会にどのように活用するかを考えていきます。具体的には各学問領域において豊富なキャリアを持つ3名の専任教員が、オムニバスで授業を展開します。PO複数の資源を融合させた課題解決の手法を身に付ける̶地域資源融合論̶農山漁村マネジメントコース農山漁村地域は、人口減少と高齢化、第一次産業の衰退、及びそれらに伴う集落や地域社会の弱体化が進行しています。そうした地域では新たな地域社会を構築する柔軟な人材の登場が望まれています。本コースでは、農山漁村地域を中心に自然資源や農林水産資源の活用、暮らしや生活に根ざす技術と知恵の掘り起こし、及び「地域社会の再評価」、「都市と農山漁村の交流」、「地域資源を活用した起業」などについて学びます。特に、長期の現場実習やフィールドワークを通して現場実践力を養い、将来の農山漁村を担う人材を育成します。文化資源マネジメントコース都市や農村で生じる課題に対して、地域の様々な文化資源を掘り起こし、文化を活かしたまちづくりに注目が集まっており、これからの地域社会では、地域文化の保存・継承・活用と連動した地域振興や観光振興の取り組みが求められています。本コースでは、歴史的な文化遺産の発掘や保存に関わる「文化遺産領域」、都市や農村の文化を観光に活かす「観光文化領域」、地域文化をまちづくりに活用する「まちづくり領域」の3領域から学びます。各領域では、大学外でのフィールドワークなどの実習に参加し、実践的な技術を身に付けます。スポーツ健康マネジメントコース愛媛県では、人口減少及び少子高齢化が進み、住民の体力向上・健康づくりのための機会の減少が生じるなど、多くの地域課題を抱えています。そのため、スポーツは地域社会再生の糸口として期待されています。本コースでは、地域の子どもから高齢者、障がい者を対象とした講義、実技科目に加え、自治体等が行うスポーツプロジェクトへの参加など、多彩な活動を展開します。また、この活動を通して、課題を発見・解決する実践的能力(①スポーツの実践的指導力、②人々の健康な暮らしを創るマネジメント力、③サーバントリーダーシップ)を身に付けます。多様な地域資源を活かし、課題解決を学ぶ地域資源とは、地域に存在する特徴的なもので活性化を可能にする自然、人的なもの、文化的なものを意味します。本学科は、その中から農山漁村、文化・観光、スポーツ・健康に関する幅広い専門知識及び研究能力、並びにこれら資源を実社会で活用・創造等ができるマネジメント能力を養い、多様な地域のステークホルダーとの協働を通して地域の資源を活かした活動(自治体や企業内外を含む)を行います。このような実践的な教育方法を通じて、農山漁村の振興・地域の文化資源の発見と活用・スポーツの活性化と健康保持増進を担う人材を育成します。22

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