新しい技術でこれまでにない品種をつくる誰も知らない遺伝子を探して、見つけて、調べてみる!教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2食料生産学専攻 農業生産学コース今、注目の技術の「ゲノム編集」。ゲノム編集とは、特定の遺伝子を狙って改変する技術です。この技術を愛媛県の主要農産物である「かんきつ」に適用し、生産者・消費者ニーズにあう新しい品種を短期間に開発することを目指しています。品種改良の方法には、突然変異源処理により遺伝子にランダムに変異を入れ、偶然現れる優良品種を探す方法があります。この突然変異育種法では、新品種開発までに、広い栽培場所・手間・時間と、なにより幸運が必要です。ゲノム編集技術は、これらの問題を解決し、幸運をもたらすことができます。将来、今ある品種のトゲをなくしたり、保健機能成分を多くしたりといった望ましい形質を付与できると期待しています。「シロイヌナズナ」という植物、知っていますか。一般的には、「雑草」といわれることが多いですが、植物分子遺伝学の世界では、スーパーヒーローなのです。なぜかって?生物の教科書にでてくる花成を制御するFT遺伝子や花の形づくりに関わるABCモデルの遺伝子は、このシロイヌナズナの研究から発見されたのです。しかし、機能が解明されている遺伝子は、まだほんの一握りしかありません。だれにも知られていない秘密の遺伝子を探して、見つけて、調べて、植物がどの様にして生きているのかを、一緒に考えてみませんか。「植物ってすごいね。動かなくても生きていけるんだから!」分子生物資源学ゲノム編集技術によって白くした植物(タバコ)の葉分子生物資源学研究室HPの写真館につづく15分からないっておもしろいキーワードゲノム編集、植物分子遺伝学、賀屋 秀隆 准教授シロイヌナズナ※農学研究科研究グループ(ARG)「スピード育種システム研究グループ」メンバ−
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